リサイクル親父の日記

第714話 仙台リショップサイクルは驚いちゃったのよ~

2009/08/18

俺の仙台のリサイクルショップのすぐ近くで自営業をやっている中年男性がいます。
俺の開業当初から近いということもあり必要な物が出るとやって来て買うのだが、買いっぷりはイイのだ。
仕事もそれなりに順調で必要な物が見つかれば即決するタイプ。

奥さんは骨董品が好きでアジアン風の飾棚や大柄な焼き物を時々買ったりしている。
和風の家具とかも好むが彼は全く無頓着で仕事以外には興味を持たないようだ。
仕事が最優先ということである、その考え方は俺もよく理解できるものがある。

一見愛想が無くて無口であるが喋りだすと自説を持っていて理論付けて説明するのである。
俺は年恰好は似てなくもないしその言動が少し似てるかなと感じていた。
ふらっと店に入って来て眺めているとパッと近寄って来てサッサッとオーダーする。

愛想も愛嬌も無いから淡々としていて店では手もかからない。
商談も必要なことを最低限会話するだけである。
親近感は特に出ないけど俺は彼の考えが好きだし、会話が少なくても分かるような気がしている。

数日前にいつもの様に現れて家具数点を買った。
おかしな点はというと、今までは家具は奥さんが決定したのだが今回は彼一人で来ていたのだ。
そして先程俺は指定されたマンションへ配達に行ってきた。

1個ずつ台車に載せて運んでいたのだが最初は置き場所に一緒に持ち込んだ。
2個目に運んだ時に彼がボソリと言った。
「女房と喧嘩して、それでマンションを買ったんンだ」。

????俺は意味不明、何を言ってるんだ彼はと思った。
「分かれたの?奥さんと・・・」ズケっと突っ込んでみた。
「違うけど、喧嘩になって、出てけって言われて、頭に来たから買ったんだ、別居だよ」。

3個目には「電化製品は新品をヤマダ電気で買ったけどな、家具は中古でイイし・・・」。
「俺は離婚でもしたのかと思ったけどね・・・」。
「それは無いな、何れ戻るけどな・・・頭に来たからさ・・・」。

4個目「女房に言われたよ、出て行くのにマンションを買うなんて、ってさ・・・」。
俺も奥さんに同調した「俺も吃驚したね、しかし お金がないとできないことだが・・・」。
「昔のどうでもいい話を蒸し返されてなぁ、本当に頭に来たのよ・・・」。

彼も頭に来てしまって引くに引けなくなった結果、自分を貫かざるを得なくなってしまった。
なんか俺は自分もそんな面を持っているので、バカなことをしている自覚もあるが突き進まざるを得ない。
でも結果責任を負えるのだからそれもしょうがない生き方だろうね。