リサイクル親父の日記

第715話 仙台には色んな人がいて、仙台リサイクル親父はいつも不思議の世界に・・・

2009/08/20

大きく考えれば至極当然なことがその一場面だけみると不思議でしょうがないということ。
リサイクルショップはそんなことを経験できる社会勉強かもしれない。
それは俺の考えやものの見方が大変狭小である証しだ。

百聞は一見に如かず、聞くことは実感が少なくて体験することは実感が深く記憶されることとなる。
俺にとっての驚きや呆れることが、日常茶飯事としてリサイクルショップを通じて経験できている。
その違いが毎日俺に変化を与えるし興奮させられるし感動も得られる。

独り暮らしの女性が超大型家電を使っていた。
彼女は持ち込み買取で店に来た。
商談を終えた彼女が言った。

「大きな物は取りに来てくれるかしら?」。
「出張買取はやってますよ」と即座に答えると安堵した彼女だった。
マンションに着いて最初に気づいたのは冷蔵庫が超大きいのだった。

その日はガーデニング椅子テーブルセットだったのだが俺は聞いてみた。
「独り暮らしでどうして450Lもある冷蔵庫が必要なんですか?何をそんなに入れておくんですか?」。
「????そうっか?大き過ぎるかしら?」彼女が逆質問してきた。

「だって目の前に目と鼻の先にスーパーがあるんじゃないですか、だいたい野菜を長期保存しても美味くなくなるよ」。
俺は説教してる気分になったが彼女の生活感覚のズレを直した方が彼女のためになると確信した。
冷蔵庫には半分以下の物しか収納されていないし電気代がもったいないのだ。

「それもそうねぇ~、うん、分かったわ、ちょっと考えてみます」。
「ところで洗濯機はどうなの?ひょっとして大きいの?」他の物も気になったから尋ねた。
「あっちにあるけど大きいと思うわ・・・」素直に頷くのだ。

彼女の後をついて洗面所に行くと、やっぱり大きい8Kタイプ乾燥機付きである。
独り暮らしでも毛布やシーツ、或は数日分をまとめて洗う人もいるので何とも言えないけど・・・
「毎日洗うのであれば大きすぎますよね、乾燥は使うんですか?」と聞いてみた。

「洗濯は毎日しますよ」とキッとなって言うが「乾燥はしない、やっぱり干さないと厭だもの・・・」
「自動で水量は検知するけど洗う物が少な過ぎれば水は無駄になっていると思いますが・・」
「?????」と考え込んで「どういうことかしら?」と又しても逆質問だ。

冷蔵庫も洗濯機も彼女の暮らし方にはオーバーしている物、過ぎたるは及ばざる如しなのだ。
電気代と水道代が長年嵩んでいてチリも積もれば山となるもんだ。
俺はリサイクルショップとして買取したいのではない。

目の前の彼女が経済感覚が消滅していて、これからの一生を過ごすことの無駄と恐ろしさ哀れさを思ったのだ。
適材適所とかケースバイケースということをしっかり覚えておきたいものです。