リサイクル親父の日記

第738話 仙台リサイクルショップ親父の買取は、松島にも行くよ

2009/09/12

変わった事情の出張買取りである。
自転車を仙台の店から日本三景松島までトラックで片道1時間かけて行ったのだ。
若い男からの電話なのだが、事情が面白くて出張買取してもいいかなと思ってしまった。

「松島にいるんですが・・・自転車いらなくなったので・・・買取に来てもらえないですか?」。
自転車は取り扱いしているが、1時間かけて行くのだから1台では遠過ぎるのだ。
とは言っても自転車もピンからキリまであるから、どんな種類かを聞いてみたいと思った。

「どんな種類ですか?それに何台ですか?」と俺が問うた。
「全部で5台あるんですよ、サイクリングして来たけど、帰りは電車かバスにするんで・・・」。
「意味が分からないけど、帰るってどういうことでですか?」更に問うた。

「5人でサイクリングに松島まで来たんだけど、目的を達したからお終いにして、帰るんですよ・・・」。
「自転車がボロいと難しいけどどうですか?」。
「1台は新車で買った物で数日間しか乗っていないし、2~3台は状態イイですけど・・・」。

そんな具合の進展で、いつもと違う状況が面白そうだった。
待ち合わせ場所はJR仙石線の松島海岸駅、俺の方が一足早く着いて、ケータイに電話した。
直ぐに若者5人が自転車を押しながらゾロゾロと炎天下の駅前にやって来た。

1台は新品に近い、2台が程度のイイ中古だが残り2台は状態が悪かった。
全員が疲れた表情で日焼けでまっ黒けの顔をしている。
駅前でトラックに自転車を積む光景は変な感じだだろうと想像できたから、俺は急いで作業をした。

彼らは神奈川県の大学の同じゼミの同級生。
夏休みの旅行を思い立ち、自転車で松島見物を考えたそうだ。
金も無いし、というよりは金をかけずに旅行しようという話ななった。

自転車で4間走って松島に着いた、途中はマンガ喫茶で寝泊まりした。
一日100Km走って4日で400Kmだから、ひょっとしたら俺にもできるかも知れない。
しかし、俺には時間がないし勇気も無いから・・・でも若いってイイねと感じた。

俺も学生の時に九州に旅行して1~2日間野宿したのを思い出した。
蚊に食われて痒くてしょうがなかったよなあ・・・