リサイクル親父の日記

第741話 通行止めかよ、どうすりゃいいの?仙台リサイクルショップ親父が迷った

2009/09/15

仙台市青葉区川内という場所は学生のアパート住まいが非常に多い地区だ。
広瀬川沿いの道路は道幅が狭い、そして、その山側にアパート群があるから、買取場所としては悪条件なのだ。
特に3月の学生の卒業時期は買取が多いので年に何度も出かけるため、俺も土地勘がそれなりにある。

電話の声は若い男性だし、学生だと直感できた。
住所を控えて直感は確信に変わったが、この時期に引っ越しとはどうゆうことか理由が分からなかったが・・・
考えてみると、俺の娘も就職浪人中だし、仮に就職が決まれば引っ越しをするだろうなと、考え直したのだ。

カーナビは俺が考えたルートを示していて、車は順調に目的地に進む。
どんどん近付いてきて山側に左折して上る場所に来たら、その道路が登り口で通行止めだったのだ。
仕方なく一つ先を左折した、きっと上方で道路は繋がっている筈だと考えたのだ。

そこは山を切り開いて造った宅地だから、前後に高低があり、尚且つ、左右にも高低があるのだった。
一つ先の道路は目的地には容易に着けないから、俺はカーナビを眺めた。
カーナビの示す直線は斜め前方を指しているが、道路のルートは斜め後ろに向かい、そして、グルリと大きな弧を描いている。

そっちを目で追うと急斜面の上り坂のようなのだが、行くしかないから進むことにした。
グルーッと山なりに上って行くと道路は狭くなり急なくだり坂になって、そして、舗装も無くなるケモノ道って感じだ。
車を止めて車から降りてアパートは何処かと捜した。

老眼を除けば視力はまだ大丈夫である。
・・?アパートの側壁に見える文字が微かに読める、と・・・目的のアパートだと思えるが、ダウンしてアップする距離が5~60m。
ところが、そのケモノ道から先が又しても通行止めなのだった。

すると、どうやらバス道路左折個所の一つ手前から曲がって行く方法しかないのだ、と気づいた。
でも、とりあえず歩いてアパートに行った。
学生風の男性に両親の三人が狭い部屋で荷造り中であったし、買取話も無事にまとまった。

車に戻って、もと来た道をバックで戻り、そして、登ったり大きく湾曲したり下ったりとまるでジェットコースターの様に移動したのだった。
この地域はトラックでは難所だ。
軽トラか乗用車じゃないと進めない。