リサイクル親父の日記

第754話 毎日コツコツと片付けを・・・仙台リサイクルショップ親父もアングリしたの

2009/09/28

買取をしないと商品が手に入らないので大歓迎なのだが、毎日同じような物の連続ではね・・・
ある日、中年男性が紙袋2つも持ち込んできた。
俺は雑貨と呼ぶ種類の小物だったが、古い物からソコソコ新し目の物と売ることはできそうだった。

1点が100円から数百円で売れるかどうかという程度の物で、たくさんあっても有難迷惑になる場合もある。
タバコ好きの男は俺が検品を始めると、直ぐにタバコに火を点けて待っていた。
検品を終えて俺が査定金額に春秋していると、彼は幾らでもイイからと申し出てきた。

「こんなに近くにリサイクルショップがあるとは知らなくてさ、先日、ゴミにトラック1台分出したばかり・・・」。
「そりゃ大金が掛ったでしょうね?」と俺は相槌を打った。
「凄くイイのもたくさんあってさ、もったいなかったぜ、まだまだあるんだが・・・」と彼は俺に誘いをいれてきた。

「ウチは買える物は買いますよ、それからでも処分するのはイイじゃないですか?持って来てくださいよ」。
「女房が死んで、息子夫婦が同居するんで、それで片付けてるんだ」。
「なんならお宅まで行ってもいいけど、近いらしいし」と俺は告げた。

暫く彼は考え込んでいた。
「仕分けるるのが大変なのよ、残すのと要らないのの、だから一遍にはできないからなあ・・・」。
知らずに行ってしまい現場で物凄い仕分け作業で時間が潰れてしまうことがあったのを思い出した。

「それじゃゆっくり分けてから、良さそうな物を持ってきてください」と言い直した。
「うん、そうするよ、身体もきついしな」と彼は言い残して帰った。

翌朝、店の開店前に来ていて、自転車にやはり紙袋2つを積んで来ていた。
今回はバック類だった。
随分前の形や擦り切れている物もあったが半分くらいは商品になりそうなので買取をした。

次の日の朝は開店早々に来た。
今回もバックばかりだったが、同様に買取をした。
更に、次の日も、4日連続で来たのだが、バックだ。

それから2日来ないと思っていたら、又しても3日目から連続して来だした。
バックは終わったらしく飾り物や雑貨に身に付けるアクセサリーなどに変わっていた。
だいぶ質も低下してきていたので俺は言った。

「この辺は査定が出ませんよ」。
「そうか?金はいらないから置いて行くよ」。
気前がイイかも知れないがそうでもない、何故なら、それは商品にはならないし店でもゴミ処分ン代がかかってしまう。