リサイクル親父の日記

第755話 何処も来てくれなくて・・でも、リサイクルショップ仙台の親父は行くんだ

2009/09/29

時々、買取に行った先で不思議に思うことがある。
検品をしていて、買取対象品は実は良品がかなりあったりする。
電話で聞いた内容が必ずしも正確である筈がないし、不用品で処分したいから物を分かっているとは言えない。

俺の判断は、電化製品であれば故障の有無だし、次に何年前かということになる。
家具は汚れや傷などがポイントであり、電話で本当のことを言わない人も多いから要注意である。
俺の店にとって買取したい物がある程度まとった数量であるかどうかが出張するかどうかの判断になる。

男性からの電話だった。
ギフト品で箱に入っていて未使用品だ、ノリタケもある、段ボール箱に3つにはなる。
俺としてはノリタケという言葉に魅かれたし、箱で20~30個はあるだろうと予想できる。

これは文句のつけようもないし、なんら躊躇する必要はない、翌朝に行った。
老夫婦と息子さんの三人が温かく迎えてくれる。
日本茶を淹れてもくれる。

実は老夫婦二人暮らしである。
休みで息子さんが来ていた。
タンスや押し入れにたまった頂き物を整理したが、息子さんは欲しい物がないし、むしろ、その処分に労を尽くした。

息子さんがあっちこっち電話をしてリサイクルショップにあった。
しかし、電話で断られる店が数件あって、最後に出た俺の店は簡単に応じたとことだった。
その店に向く物とそうでない物、得意とする物がそれぞれあるからしょうがないかも知れない。

俺はギフト品には力を入れている。
店の立地的に花形リサイクル品の家具と家電などは大変競争が激化している。 
それに若者向け品揃えも敵わない状況である。

そうして考えると、俺の年代やその上の人にはギフト品は人気があるように思える。
陶磁器や漆塗り、木製品はまともに買うと結構高額だから、ある程度安い値段だと売れ行きがイイのだ。
とは言っても、このゾーンは嗜好品であり、何でも売れるとは限らないのだ。

何年もこのゾーンを追求しているので、お客さんの好みは分かってきている。
俺はどこの店も追い求める商品を主力にするよりはやり易いし、目の肥えたおばちゃん達は気難しくてやっかいだが。
今回は3分の一くらいが売れそうだが、残りは激安処分しないとならないだろうと想像できる。

息子さんが呟いた。
「どこも来てくれないのに、お宅はわざわざ来てくれた。商売になるの?」。
「これは十分に商品になりますし、どうして他所の店が来なかったのか分かりませんねぇ~」と俺はと答えたけど・・・

この手のギフトは質とデキが重要でその選別が分かるかがポイントですね。
キーワードは、可愛らしさ、珍しさかな?