リサイクル親父の日記

第757話 仙台リサイクル親父の芸術的積み込み方?

2009/10/01

買取した物を引き取る時に色んな事を考える必要がある場合がある。
仙台駅の東口付近のオフィスビル街の一角、東北楽天ゴールデンイーグルスができてからは少し賑わいを増した。
駅の正面口より劣るが駅も近いし便利な場所である。

リーマンショック後にこの地区のビルからの事務所撤退が多くて、俺も5~6回は買取をしていた。
今回の数量はスチールロッカーが主体だが、書棚やキャスター付きホワイトボードや事務椅子などである。
2トン車2台だと無理なく問題無く簡単に詰めるのは分かりきっていた。

しかし、ビルの駐車場は1台分しか確保できない。
もう1台を有料駐車場に止めようと思うがトラックを止めさせてくれる所は近くには全くない。
店を行った来たりするには2時間も要するので、半日仕事が一日分になってしまう。

駐車違反を避けるためにトラックに人を付けておけばそれも勿体ないことだ。
そこで俺は考えた。
トラック1台と軽トラで行くことにした。

作業員は俺を含んで3人、これ位が適正なのだ、多過ぎるとエレベーター待ちで無駄が多くなったりする。
ロッカーなどは大きくて重いが台車に積んでしまえば押すだけで済むから楽だ。
エレベーターが2基あったのでロスが無くてスムーズに進行した。

積み込みが問題なのだが、運んで入れて詰めていく、最初はそれの繰り返し。
三分の一終えて、空きスペースを確認すると、トラックの箱の天井とロッカー上部に数10cmの空間がある。
ロッカーを横倒しにして、更に、3人で万歳するように持ち上げて、そこへ押し込むと隙間は見事に埋まった。

次にロッカーの内部は棚板を外すと大きな空間だから、そこへレターケースなど小物できる限り詰め込んでしまう。
ミーティングテーブルも空間だらけだから袖机や椅子を突っ込む。
トラックの内壁とロッカーの隙間にはホワイトボードをっ てな具合で作業していった。

ところが、最後の最後に難問が残ってしまった。
180cm幅キャスター付きホワイトボードの足が30cm幅のために、180cm幅で2段重ね180cm高さの書棚が入らない。
でも、横幅あと20cm程度なので、俺は悔しい・・・のだ。

この20cmのためにもう一度来るのは嫌だった。
だって軽トラも満載状態になってしまっている。
そこで一計を案じた。

最後部のロッカー数台を一旦下ろす、順番と位置を変えて再度積んだ。
その頂部にボードを持ち上げて積み込むと、なんと!書棚は案配良く収まったのだった。
毎回、三次元パズルをやっていると思えば、これもまた楽しいのかな。