リサイクル親父の日記

第764話 「リサイクル通信」に仙台リサイクル親父は愕然とする

2009/10/10

先日、(株)リフォーム通信社の「リサイクル通信」という業界紙がダイレクトで届いた。
以前にも購読案内が来ていたが、特段興味もないのでほったらかしていた。
今回の号では仙台市のリサイクルショップの記事が数件載っていたので、仙台のリサイクルショップに宣伝したかったのだろうか?

俺もリサイクルショップを始めてからは業界の動向は気にしている。
しかし、情報は自分の足で確かめに聞くことが最優先、次に、同業者からの話、その程度である。
だから大局的な見方や見識はないというのが正直なところであり、それでも経営できていた。

ある経営コンサルタントの業界分析記事に目がいった。
「10万人の商圏なら6億円の市場」、「最大の差別化は利用しやすい「立地」」。
二つの見出しに気を引かれたから記事を読んだんだ。

読み進むうちに俺はショックが大きくなるばかり。
街道筋で目立つ大きな看板があるか、道路から入り易いか、競合店はどうか?
商圏に対しての店舗数が多いかどうか?

どの項目をチェックしても俺の店は大変劣っているのだった。
看板は申し訳ないほどの小ささ、道路から少し奥まっているから見つけ難くて入り難いし、10分県内に10店舗以上もが乱立している。
尚且つ、ヤング向けに特化してたり、家具と家電や事務機の大型店だったり、まあ百花繚乱なのだ。

もう競争なんて次元では無くて、食い合いとか潰し合いの状態なのである。
一般的なコンサルタントの見方や考え方は正論であろう。
記事は立地の見直しを提唱してもいる。

金と力のある店では、業績低下した場合にはスクラップアンドビルド的に対処を考えることもするかも知れない。
もう一つの方法として、固定客を離さないとかチラシの配布などを提案している。
これも正論だと思うが、問題はそれだけだろうかと迷いがある。

そういう訳で今回の「リサイクル通信」も欠点を見つけるのには役に立ったが、克服する方法は見つけられなかったのだ。
実はコンサルタントは個々の実態に即して検証しないと対策案も出せる筈はないのだろう。
それには大金がかかり、やはり零細な俺には不可能という現実がある。

毎日名案が浮かばないかと思いつつ悶々として送るだけかも・・・
儲かる仕組みを見つけて大きくなる店は拡大するだけかも・・・
そして、記事ではコンサルタントが新規リサイクルとして600坪の店舗を計画しているという。