リサイクル親父の日記

第773話 理解不能状態か???仙台リサイクル親父がぁ~~

2009/10/19

仙台市の外れの岩切という場所、その駅前はごく最近開発されたばかり。
綺麗に区画整理されたし、生協を筆頭に大型店舗も徐々に建ってきている。
アパートやマンションも新築したばかりの様で、トラックで巡っても気分は良好。

本当に走り易くて分かりやすいから、運転しても不安はみじんも無くてストレスは全く起きない。
住所はその一角の真新しい2階建てアパートの1階の奥の部屋。
ベージュとグレーのツートンカラーの配色はシックで申し分なくて、大手のメーカー仕様だと感じる。

敷地がゆったりしているから、駐車場も2台縦列できそうだし、境界線からも距離をとってある。
朝の陽光に照らされて建物が全体に明るさを増して輝いている、眩しいほどなのだ。
到着を知らせるためにケータイをかけたら、少し長い呼び出しの後に大変寝むそうな声がした。

「・あっ・・あっ~・・そうでしたね・・・XXX・・・準備が・・・できた*?>~こ・ち・らから電話し直しますX?//」が。
彼女のか細過ぎる声が途切れて、微かに聞こえたりしてる。
俺は彼女が出かけていて、それで、戻るまでに少々時間がかかるので・・と言っていると思った。

天気のイイこの街でまんじりともせずに待った。
9時半から10時にかけてタバコを吸ったり、パタパタとトラックの周りを歩いたり、町並みを眺めたりして時間を過ごした。
青空駐車場には次から次にパートと思われる女性が駐車をして、急ぎ足で店舗の方へ通勤して行く。

ゴミ収集車が集積所を回っているかと思うと、子供乗せて保育園にでも行く感じの軽ワゴン、何処にでもある朝の風景か。
彼女は遅いなぁ?何かあったのかな?と彼女の到着が遅くて心配になってきた。
2日前に電話では、どうしても今日の朝でないと困る、と言ってたことを思い出した。

それでも待っていたが、俺も次の予定があるので、再度ケータイをした。
「・・あっ、すいません~、もうちょっと・・待っ~て~~下・・さ・い・・・」と同じく弱弱しい声だ。
そうして、ジィ~と15分以上待っていた。

部屋のドアーがスーッと開いて、マスクをした彼女が現れたのだった。
出かけていると思った彼女は部屋に居たのだ、どうして?どうして、直ぐに出てこなかったのだ?
「・・すいませんでした・・・具合が悪くて・・・」、そうか、可哀そうだなと思えた。

そんなに具合が悪いのに買取をさせなくてもイイではないか、予定をずらせば済むことだはないか?
「・・でも、直ぐに北海道に行かないといけないの、明日、彼の所に・・・」。
幸せって何だっけ?そんな俗なことを思った。