リサイクル親父の日記

第775話 結婚に離婚だよ~ん、仙台リサイクル親父も・・

2009/10/21

昨日の電話で仙台市の地下鉄の終点の一つ富沢駅の近くのアパートに買取が決まっていた。
今日午前中に買取依頼の電話が入った。
先約の後に約束をして、午後一番に店を出て2件回ることにした。

富沢駅近くはアパートやマンション、一戸建てと主に住宅街を形成している。
やはり地下鉄の駅は利便性が向上したのだろう、あっという間に近郊に住宅ができてしまった。
だから道路も整備されていているので、何の問題も無く目的地に着けた。

冷蔵庫の表面にシールを目いっぱいに貼ってしまった物と古いコタツにカラーボックスが買取品であった。
彼は「幾らになりますか?」と聞くが、とても年式も古いし買取まではできない。
「この状態では無料引取ですね」と俺が答えた。

「どんなのだったら買取できるんですか?」と再度聞いてきた。
部屋を眺めてから、「この液晶テレビは買取できるよ」と言うと、慌てて「それはダメです」と言った。
「今度、引っ越すんです、結婚するんで、新しい物は使いますよ」と続けた。

その後、俺は次の予約先に向かった。
数か月間に買い揃えた食器棚や鏡台の見積なのだが、あまりにも新し過ぎるし、物の数が少し疑問を抱かせた。
地図にも載っていないバリバリの新築マンション4階、白い大理石の床が眩しいのだ。

しかし、ドアーが開いて部屋に入ると、ダークブラウンのカーテンが閉めらていて、真昼だが薄暗い。
食器棚も鏡台も新品状態だ、これを売るの?勿体ないんじゃない、と感じた。
うっすらと髭が目に着くし、部屋着だろうがヨレヨレでみすぼらしい、俺は違和感を覚えた。

真新しいマンションに真新しい家具や調度品が揃っている。
その中で食器棚と鏡台が要らないという、しかし、ほかの物は残すのである。
「引っ越しですか?」刺激しないようにサラッと聞いた。

男は一瞬黙り込んだがジロッと俺を睨んだ。
「・・う、うん、マアな、色々あるさ」。
「電化製品も買取しますよ」と話題を変えた。

「アッ、そう?ところで見積は幾らだい?」と金額を聞いてきた。
「2点でX万円ですね」。
「分かった、日取りが決まったら電話するよ」。

摩訶不思議な買取内容なのだ。
俺は多分離婚ではないのかと思った。
今日は偶然とはいえ、結婚と離婚の話が連ちゃんなのだ。