2009/10/26
イイことが偶然に重なってとっても嬉しくなることがあったりする。
買取や引取で良品が大量に仕入れられたり、高額品がボンボンと飛ぶように売れたりすると宙にも舞う気分になる。
売れるだけではダメで、仕入れもないと、俺の場合には本当の意味で喜ばないからね。
ところが真逆の現象も時には起きるから、そんな一日は憂鬱になるものだ。
昨日、コタツを買ったお客さんから電話があった。
「あの~、ゴメン・・・コタツさぁ~、寸法が合わなかったの・・・」と大変丁寧に甘い声で話したのだった。
彼女は長方形の家具調コタツを入念に寸法を測って、1時間以上も検討して、家族にケータイで確認してから、やっと決めたのだ。
それがどうして?と思うが、実際には家では合わなかったと言う。
「・・・ウン、そうですかぁ~・・」俺も元気は無くなるし、声も出ない状態だ。
「返品して、イイ? かしら?・・・別の物と交換するから・・・お願い・・」と続いた。
店には何の落ち度も過失もないが、長年の常連さんだしと思えば、それに、買った物が使えないというのは売っている俺としては申し訳なさも出る。
「分かりましたよ、返品OKですよ」と言ったら、彼女は元気な声で、「助かる~」だって。
女性客が箱入りのエアーマットを小脇に抱えてレジに来た。
彼女が歩み寄って来た時に、俺はその箱に見覚えを感じたが思い出せないでいた。
「これ、主人がおととい買ったんだけど、空気が漏れて使えないの!」と硬直した顔で言った。
そうか、それではダメだ、返金しないとならないと思った。
「大変申し訳ございませんでした、返金させてください」と直ぐにレジからお金を出して渡した。
だいぶ前に買取したエアーマットは新品の筈だったのだが、稀にこんなことはあったりするから困ってしまう。
しかし、お客さんには大変迷惑をかけてしまったので、そこはちゃんと謝らないといけないのだ。
返金を受け取った彼女は少し安心したようだったが、行ったり来たりしたことは面倒に違い無かった。
そのお金で彼女は別な物を買ってくれたのが俺には救いだったけど・・・
2件も返品が続けば、俺にはショックが大きいのだ。
そもそも返品する状態の販売はプライドも傷つくが、俺の管理にも問題があると反省の念も出て自戒が強くなる。
又、電話が鳴ったら、今度は野太い男性の声だ。
「先日もらったコンプレッサーのタンクが漏れていたよ、修理に出してもいいか?」と言ってた。
「えぇ~、最初に見積してもらってから・・値段次第ですか?」とションボリ応じた。
「それもそうだな・・分かった」と電話は切れた。
今日は返品に返金、そして、トラブルと3連ちゃんだよ。
しかし俺が嘆いている訳にはいかない、何故なら、原因は「我に有り」なのだからと・・・
兎に角、最善を尽くして迷惑をかけたお客さんに誠意を持って接しないといけない。