リサイクル親父の日記

第793話 もう少し勉強しようよ、お互いに・・・なんて仙台市サイクルショップ親父は・・

2009/11/10

仙台市近隣の町のリサイクルショップがあって、7~8年前からの知り合いだ。
特別な商売のやり取りは無くて、セリで知り合い言葉を交わすようになった程度であり、年に1~2度彼の店に行ったりしている。
俺のお客さんの好きそうな品物が売ってたりするので探すために行くのだ。

最近、彼が店舗を移転したと聞いたから、どのように発展したかが知りたくて行ってみた。
売り場面積は2倍になり、国道の直ぐ近くになり、駐車場は広くなり、ハード面としては格段に良くなっていた。
前の店はこじんまりしていたが、品物が天井まで陳列されてて迫力もあり様々な種類があるように感じていた。

移転したばかりで大変見易くなっていたが、何か物足りない気がした。
品物が薄いというか少なくなってしまったように思えたし・・・綺麗に整理整頓してパラッとしたのかな?
それに骨董品的な古い物が多数売り場を占領してしまっていたのだ。

時代箪笥が、洋物的蓄音機からガラス品などが、徳利から置き物が・・・・
そのコーナーが店内の入り口付近に2ヶ所、進むと奥の方に3~4か所もコーナーが設けられていた。
和洋折衷というけれど、これは和洋のすそ物の群れに見えなくもないのだ。

俺は感心(?)したので、或は、この類の商品をどうしてこれだけの数を陳列するのか疑問が出た。
「XXさん、どうして古物をこれだけ・・・そんなに売れるんですか?」と聞いた。
「サッパリ売れないですよ・・・・でも、自分が好きなんですよ、それで置いてるよ」。

「それに一般買取だから・・・年に何回かは売れたりするし・・・・」。
先程、店内を一周して気付いたのだが、価格がちょっとずれていたりする物が少なからずあるのだ。
「この値段で・・本当に売れるんですか?」と次の質問をした。

「まあ、売れ難い物はもので・・・でも、いいんだよ、この辺は」とサラリとしている。
そうだよね、リサイクル品が順調に販売できていれば、古物はオマケとして陳列している。
「集まるし、置いておくだけでも良いんだよ」と言った。

彼の言ったことは俺はよく理解できる。
何故なら、5~6年前の俺自身の思いそのままで瓜二つなのだ。
違う点は、俺は骨董のセリやオークションに通っているということだ。

骨董のセリに行くと、「昔の半値だ」とか「随分安くなったものだ」というボヤキを耳にする。
俺も以前の相場から考えると、骨董のセリではガクッと下がっていると実感している。
実はこの値下がりが古物の価格設定には重要である。

俺はもっと勉強する必要性を痛感したのだ。
だから、俺の店に来ているお客さんの中には、笑っている人もきっと多くいるらしい。