リサイクル親父の日記

第801話 早くない?暮れの挨拶としては・・・・仙台リサイクル親父もそっかぁ~ 

2009/11/17

季節は巡り毎年の行事のように来店してくれる年配の女性3人組がいるんです。
先生と呼ばれている女性は仙台にお住まい、お弟子さん二人は神奈川と静岡にお住まい。
二人は先生に会いに来る、そして、次に3人で北海道の知人に会いに旅をする。

だから3人そろった仙台では俺の店にも必ず来てくれる。
日用品から衣類から細々と賑やかに買い物をしてくるし喜んでくれる。
鍋に南部鉄器急須、ノコギリ、コート、桜皮細工茶筒、キャラクターマグカップなど・・・

自家用から孫の物などを本当に楽しんで選んで褒め合いながら買っているので、見ている俺も微笑まずにはいられない。
共通の趣味は、着物を解いて洋服に仕立てて、それを全員が着こなしているのだ。
帽子に上着、ワンピース、スラックスと個性的に仕立て直してオシャレをしている。

最近大変増えている和服生地を使った仕立て直しだ、バッグに巾着、洋服とバラエティに富んでいる楽しみ方。
4~5年前に初めて会った時、その姿を見て俺は意表を突かれて驚いたし感心もした。
生地柄のイイ物を選んで各人が5~10枚ほど着物を買って行ったのだった。

翌年にその着物で仕立てた服装で現れて、「去年、ここで買った着物で作ったのよ」と自慢されたが俺の記憶にはその柄は無かったけど・・・
そんな1年に1回の出会いが数年も続いているんだね。
3人に会うと、もうそんな時期なんだと改めて時間の早さを感じてしまう。

12月の忙しくてせわしなくなる前に散らばっている知り合いを行ったり来たりしつつ旧交を温める。
そんな交友関係を3人プラスアルファで恒例的にやっているのようだが、少し羨ましくも思える。
俺は日常的な商売に追われて、金銭的にも時間的にも気分的にも余裕はないから望むべきも無いけど・・・

そんな俺の僅かな楽しみ方は、お客さんとの何気ない会話だったり、買取で出会う人とのちょっとの時間の共有かも知れない。
損得なく付き合えるのは金銭抜きだからだろうし、俺もお客さんに得をしてもらえれば、得をする買い物をしてもらえれば最善だと思っている。
勿論、俺の店もそれなりに儲からないといけないが、儲け過ぎてもいけないと思っている。

先日、テレビで経営コンサルタントの番組があった。
お客さんへの挨拶の大切さ、リピートしたくなる雰囲気と接客の重要性などを説いていた。
それは不特定多数のお客さんを相手にする大きな店ではとても重要なことだと感じた。

俺の場合には、挨拶もやったりやらなかったりで言葉もベランメー調だし、無愛想極まりないのだ。
コンサルタントの言う初歩の初歩もできていないのだ。
だから、例え年に一度でもリピートしてくれる3人は気分的には常連さんです。

買い物を終えた3人は袋詰めを終えて挨拶してくれた。
「それじゃ、例年も来ますから・・頑張ってくださいね・・・良いお年をお迎えく・・・」。
凄く早くない?年末の挨拶?と思いながら、俺も、
「みなさんもお元気で・・・来年を楽しみにしてます」。