リサイクル親父の日記

第806話 黄葉なんてか、紅葉かもね・・・仙台リサイクルショップ親父が行く

2009/11/23

一般的には紅葉という感じを使用するんだろうね。
秋が深まり山々の樹木の葉が枯れるとともに変色していく、赤色と黄色、次に茶色に、そして、枯れる。
日一日ごとに寒さが厳しさを増して遂には冬が到来する、樹木に葉は無くなっている。

仙台市の駅前の4号線通りは交通量も大変激しく、通過するときには大概渋滞でイライラしながら走行する。
今日も南方から通りをスルーして北上していた。
駅前付近の渋滞を抜けると、国道45号線と交差してるが、そこも直進して北上した。

45号線との交差から先は通行量がグッと減るから快走に変わるのだった。
だからストレスは感じなくなり気分も良くなる。
すると目の前に黄色い世界がパーっと広がったのだ、なんと景色の変化鮮やかなだろう!

片側2車線の広い道路の両側に銀杏並木が延々と続く気がして、黄色の葉が絵画でも見るように焦点が絞られてトンネル状なのだ。
俺はトラックの座席だから普段より目線が高いので、それはまるで黄色いトンネルそのものに思えた。
視線を思いっきり上にあげると、鰯雲のたなびく秋晴れの透き通る青さが目に染みた。

黒いアスファルトから真黄色の銀杏の葉のトンネル、そして、青空に僅かな白い雲。
こんな黄葉はとても感激できる。
普段、休みに山に紅葉を見になんて行けないから、思わず目にする黄葉は驚き以外の何物でもないよ。

黄葉見学出かけるのはイイことだし、出かける時間が無い俺にはそんな気持ちが湧かないけど・・・
だから思いがけず目にしたそれは、とても嬉しかったのだ。

リサイクルショップを始めてから、特にこの頃は俺の人生観が大きく変わったと思う。 
不足していたり、満足できていなくても、諦めかけていたことも、実は不足していた方が楽しみがあると感じている。
物的に欲しいと思っていて、待っていると、近未来的に物が手に入ったりするのだ。

不足や足りない物を何時か手に入るからと待つという心境ではなくて、取りあえず多少の不便さは気にかけないで生活する。
ちょっとした不平や不満も気にせずに生きていると、周辺の変化や気分が変わって、不自由が解消される。
物欲に走るとか、若い時は耐えるとか忍とかが苦痛に思えて、早く欲求を満たしたかった。

歳のせいだとは思いたくないが、慌てず悠然と構えられるようになったのかと思いたい。
だから銀杏の黄葉だけで満足できるという効用を生むのではないだろうか。
どうしても黄葉で満足できずに、紅葉まで追い求めると不満がストレスになってしまいそうなのだ。