リサイクル親父の日記

第826話 息子に聞ける、仙台リサイクル親父は微妙に嬉し?

2009/12/14

先日、義父の葬儀の時に東京で就職した長男が参列のために帰省した。
働き出して2年目だからそろそろ社会が分かってきているようだった。
既存取引相手のフォロー、同時に営業という内容だから対人関係もそれなりにこなさないとならない。

昨年までは学生気分がプンプンしていたが、今度会ったら大人になりつつあって俺も少し安心できたんだ。
通夜の後、自宅で長女と長男と母の4人でワインを1本空けたんだ、妻は義父の家で泊ったんだが・・・
こんな情景は過去には無かったから初めてな訳、それまでは妻が接着剤として必ず同席してたから。

子供たちの状況は妻経由で耳にして、ジャッジして、妻経由で子供に発信して伝えていた。
俺と子供たちの関係は親子として一生変わりは無いのだが、同時に社会人としては同等である。
今までは面倒を見ているから、父親として過少に子供を考えていた自分があった。

どうやら社会人として順調に成長しているようなので見直しをしないといけないし、それは喜ばしくもある。
子供が成長して自立、自活していて、尚且つ、仕事も一人前になってきている。
翌日、葬送を終えて、東京に戻る長男を仙台まで車で送ったが、車中で二人で話ができたのも良かった。

どんなことをやっているか知りたくて、初めは俺が長男の仕事の具体的なことについて質問していた。
漠然と理解できた頃、俺のリサイクルショップでも試したいことやアドバイスを受けたいと思うようになってきた。
それからは、子供としてではなくて、何処かの会社の知り合いとでも話しあっている気分に変わった。

俺がリサイクルショップで試してみたいことや、やらなければならないことを長男をフィルターにして考えるようなっていた。
俺の迷いや疑問に答える内容や質は、過少の長男では無くて一人前の大人の、俺の知らない社会人のものだった。
偶然の機会で確認できたのだが、義父が与えてくれたことに思いをはせたんだ。

俺も振り返ると、就職してからが人生の本番に躍り出たような気分だった。
未だ歩き始めたばかりだろうから、今後かれらと会う時には互いに社会人として話ができ飲むことになりそう。
親だから行く先々は心配があるけど、俺も本音で人生について話せるのがくすぐったいが楽しみだ。

人生の先輩として教えるというか、例として示せることはいっぱいあると思う。
折りに触れてそんな経験談を語れればイイかも知れない。