リサイクル親父の日記

第859話 ホッケに大感激するんだって、わかるねぇ~

2010/01/22

知り合いの夫婦がいます。
俺よりは少し若いが時々店に来るから雑談をするのが楽しみである。
仕事は二人で自営業だから、いつも一緒に行動している。

店に来る途中で民家の外に魚が干してあったそうだ。
俺も前でその話になった。
「あの魚はホッケだったよね」、「いや、サバじゃない?」と噛みあわないが・・・

それから俺らは魚談議になっていく。
俺も魚大好きだし、特に冬場の魚は脂がのってて大変に美味いと思う。
ドンコは最高だよ、アンコウも旨いし、サバもイワシもイイのよ、イカがこれも旨いよ、などと延々と続いた。

妻は話に乗ってきて意気投合はバッチリだった。
しかし、夫は実は魚も肉も特別に好きではないと言う。
それを聞いて、俺は「草食ですか?」と思わず問う、そして、「好きな物は何ですか?」と続けた。

夫は考え込んだ、「別にこれと言ってないかな」。
「エッ~、普段何を食べてるの?」
「豆ごはん、それに雑穀を混ぜたりしてるけど、結構美味いよ、魚も肉も食わなくてもイイよ」。

妻は「雑穀米の悪くはないが、美味いけど、いつも毎食じゃ・・・だから、時々無性に魚や肉が食べたくなるの~」と訴えた。
「それで、我慢できるの?俺は無理だね」。
妻は「そうなのよ、だから爆発しちゃう」、でも夫は「別に何ともないけど」。

夫は体脂肪もなくスリムである。
妻は背が小さく小太り気味。
二人は健康そのもの。

俺はなんとも中年太りでメタボである、持病もある。
でも毎日毎食雑穀米に野菜だけの生活なんて絶対考えられないと思う。
「脂の乗ったホッケは美味いね」と話が戻る。

「今夜は絶対ホッケにするわ、生唾が出る~」と妻は腰を振る。
「分かったよ、好きにしたらイイよ」夫は優しく頷く。
ホッケで幸せを感じる可愛い妻でもある。