リサイクル親父の日記

第861話 風呂敷がテーブルクロスに・・・なるほど!

2010/01/24

数年前から時々買いに来ている白人のおばあさんがいます。
欧州かアメリカかは分からないが、日本がとても上手です。
姿かたちを見なければ会話だけでは外人には思えない程です。

ご主人と一緒に来りもしますが、ご主人も白人で二人とも大柄です。
あまり陽気さもないので、楽天的なアメリカ人という風ではないから欧州出身かも知れません。
選ぶのは大概日本的な品物で高額品には手を出さずに少額品を厳選しています。

今日はおばあさん一人で1時間以上も店内を探索しています。
手に品を持ちながら和食器棚を眺めています。
俺は近付いて「カウンターに置いて置きますから」と品々を受け取った。

「ありがとう」と自然な日本語で返してきた。
外人は普通は愛嬌があって、こんな時にはニッコリ笑顔で返すのが一般的だと思っている。
ところが彼女は日本人的にあまり表情を変えずに言うから、相当長期間日本に住んでいるのだろうと想像できる。

カウンターに預かった物は、昭和初期頃の色紙で、古風な着物姿の娘が描かれていたり、美しい大和絵。
電気スタンドは胴が焼き物で紅梅の清水風絵柄で和洋折衷的だ。
骨董収集家には印刷物だし、或は、民芸品的であり不向きであるが、外人には日本的なので好かれるのだろう。

彼女がハンガーに吊るしてある大きな布を持ってきて言う。
「これ、デザインを見たいの、広げてください」
藍染の大風呂敷である、布団まで包むことのできる大判である。

俺は二人で広げると「これは風呂敷ですよ、藍色に白抜きの柄はシンメトリーでとてもすっきりしてますね」と言った。
彼女はジィッと眺めて、それから後ずさりした。
そして、首を横に振り「テーブルクロスには無理ね、正方形だから」と残念がった。

欧米人はテーブルクロスは常用品だろうが、まさか風呂敷を利用するとは思いもよらなかった。
と言うより、大きな布をテーブルに合わせて使用するのだろうが、それは自然でもある。
柄が日本的であれば外人には珍しいし楽しみが倍増する。

どうやら固定観念が強い俺は彼女の柔軟性に一本取られた。
風呂敷だから特に固定観念が強過ぎたが、他の物ではこの手の使いまわしはよくあるが・・・
徳利に花を活けたりするし、火鉢を鉢カバーに使うとか・・・