リサイクル親父の日記

第862話 怪し過ぎる買取現場なんだよなぁ~

2010/01/25

昨年12月初旬にアパートの中の全品の買取見積もりを依頼された。
仙台市太白区富沢という場所は仙台市体育館があり、結構大きな大会とかがあるので知られている。
その近くはマンションやアパート、一軒家が密集しているが道路は整然としている。

新し目のアパート2階で部屋に入ると、依頼者と同年代の男二人の3人が座卓を囲んでタバコを吸っている。
狭い部屋だから煙がモクモクだ。
タバコ好きの俺でも少々煙たくなる感じがした。

依頼者の男は俺と会うなりA4の紙を渡してきた。
その用紙はワープロで品物が縦2列に綺麗に記入されている。
計40点ほど品名があり、その右側に価格記入欄があるのだ。

ご丁寧に最下段には日付、業者名という欄がある。
「これに金額書いてくださいよ」と当然の如くに言う。
三人の関係もどんな素性かも知らないので、もしも変な連中だったらと心配もある。

その命に従って見積することとした。
それから点毎に検品して値段を書き込む作業をする。
査定が出ない物も相当数あるし、持って行けない物をある。

「値段出せない物はどうしますか?処理費が出る物もあるけど・・・」と質問したら、
男は少し考えてから、「そうですか、それはそう書いててください」と答える。
見積書を記入し終わって彼に渡す段になった。

「出張はして来るが、数点だけの買取ではこの査定は出ませんので、せめて半分以上にならないと困りますが・・・」。
すると、「どうしてですか?何のための見積ですか?」と迫ってくる。
「例えば、この電気ポットは相当古いですよ、だから買取は500円です、これひとつで出張する訳にはまいりません」。

俺は部屋を出て思った。
A4用紙は10枚もあったから、いろんなリサイクルショップに依頼してるんだろう。
どうも変な雰囲気だし予感がするから、別に成約しなくてもイイやと。

それが1か月以上も経った今頃電話で買取を申し込んできたのだ。
あの時は12月中に引っ越すと言っていたのだ。
どうも変な感じが消えないし、それに数量が半分くらいだと言っている。