リサイクル親父の日記

第869話 御用聞き的リサイクルアルバイトかな

2010/02/01

5~6年前に知り合った同業者だが年齢は俺よりはるかに若いしハンサムなのだ。
仙台に会場があるリサイクルのオークションで偶然俺の隣に座っていた。
新品のノートPCがセリに出てきたので、どうしても俺は落札したかった。

事前にその型が出品されるの知っていたので、量販店チラシをチェックしてた。
使っていたPCを買い変える時期でもあり、今日は目的狙いのオークション参加であった。
積極的にセリあがると始めは数人が競っていた。

上に上に行くと追いかけてくる者が減り、一人の声が残っていたが、それは隣の彼だ。
こんな時は絶対負けたくないし闘争心が倍増する俺だから目的は果たしたが・・・
その次にも同品5~6台が出品されたが、彼は同額で買う羽目になった。

俺は自分が使うから小売より少しでも安ければイイと思っていた。
後日1~2か月後、彼はひょっこりと俺の店にやって来たのだ。
彼は俺の店を知らなかったから大変驚いた、しかし、俺は彼の記憶が無いので分からなかったのだが。

すると、「あの時、セリで・・・PC儲けが出なかったんですよ、損はしなかったけど・・・」と結果を語り合った。
量販店価格近くにセリ上がったのでは儲けは出る筈はない。
俺の店で会うと戦友的懐かしさが出て、人懐っこい彼でもあるし、意気投合して話がはずむ。

友人や知人、或は、ネットでコツコツと売り買いして、少しのさや稼ぎをしているという。
本業というか定職はあり、その余暇に好きなリサイクルを実益を兼ねてやっている。
時間があれば県内外のリサイクルショップ巡りとオークション参加をして商材探しをする。

「最近、商売どうですか?」と聞いてくる。
「ダメ、全然ダメだよ、大きい所に敵わないしぃ~、止めるにやめれないし」と、半分本音を吐露した。
「そんなことないでしょ!?」と疑問を更にぶつけてくる。

俺は、彼がリサイクルショップの起業でも考えているとしたら大変なことだと思う。
10年前の俺の起業とは様変わりしているし、今はイージーゴーイングは失敗が目に見えている。
やるなら、真剣に十分戦略をもって、資金も準備して、ライバル店を研究して、・・・などなど本気で取り組まないといけない。

「あなたは今の様にリサイクルをサイドビジネス、趣味の延長でやっては方がイイよ」。
「どうしてですか?」。
「もう簡単な甘い商売じゃないよ、戦いは俺たちじゃなくて全国展開している大きな連中と競わないとならないから」。

「はぁ~、そっかあ~、それもそうですね・・・もっと勉強しないと」と素直に頷く。
「色んな切り口、戦略があると思うから、誰もやっていない方法を研究するとか・・考えるとイイかも・・・」。
御用聞きリサイクル、半働半趣(俺の造語?)、そんな生き方もこれからはバンバンやってもイイのではないかしら。

雇用不安、正社員になれない、低賃金、それをどのように凌ぐかは大きな課題だ。
二つも三つも仕事をして稼ぐのもイイし、その中から起業できる仕事を見つけるのも大賛成だ。
終身雇用は幻想にすぎないから、早く自分の一生の仕事を見つける努力をすべきだ。