リサイクル親父の日記

第870話 身も心も懐も寒いが、希望とか夢とかを・・

2010/02/02

お客さんの立場で考えてみると分かることが沢山ある。
店をやっていても、俺自身が経営する側、売る側でしか発想しないと謎が解けないことだらけ。
売れる店にするには簡単にはいかないと数年来思うようになっている。

特に冬場は気温も寒いが、身も心も懐も寒くなる、トリプル寒さである。
仙台は東北でも南部に位置していて、でも、太平洋沿いであるから意外に寒くないと思う。
関東や関西から転勤などで引っ越して来た人には相当寒く感じるようだ。

生まれた時から宮城県で住んでいる俺には、ここ10年くらいは寒さが厳しくなくて和らいでいる感じがする。
簡単に温暖化とは言えないが、大雪や凍結が少ないのは暮らし易くてイイものだ。
しかし、寒くないと商売が上手くない場合もあるので、その辺の業種の人にはシンドイかも知れない。

温暖的な日々が続くから、稀に本来の寒さの襲来があると人々の行動も委縮するようだ。
極端にお客さんの入りが落ちる。
毎日来ていたおばちゃんが来ない、暇つぶしに来ているおじいさんも来ない、などと売上にはあまり関係なさそうな人が来ないのだ。

陽気が良ければ外出もしたくなる、何処かの店も覗こうと考えたりするのだろうが・・・
外が寒いと暖房も足りず店内も寒々とするし、お客さんも少なくて淋しいし、売上も落ちて懐もさみしい、と三拍子そろうのだ。
逆パターンもあったりする。

珍しいお客さんや初めてのお客さんが来て、高額品をスパッと即決してくれたりね。
これは望外の喜びがある。
この手のお客さんは偶然来ているので、商品が目新しく感じるので、気に入れは決断が早い。

新しいお客さんには結構喜んでもらえたりする。
骨董品的な物、ブランド食器、木工品などの一点ものや珍品は嗜好が左右する。
単にリサイクル品を探す人には向かないから、嗜好が向くお客さんは店には貴重だ。

リサイクル品のお客さんは数回買って目的が達すると、その後はなかなか来店してくれない。
嗜好のお客さんはインターバルはまちまちだが長期間来店してくるから、長いお付き合いになるのだ。
お客さんに店が飽きられないように努力をしないといけないが、それも俺の使命だと思う。

この時期に、店が暇な時にお客さんとじっくりと会話するのも悪くない。
そんな関係がやがて人生や政治や身の上話まで発展して、本当にイイお付き合いをさせてもらう方々も増えたりする。
売る側と買う側の境を越えた関係、長所も短所もあるだろうが俺流ということだ。