リサイクル親父の日記

第876話 娘が東京で就職するんだが、リサイクル品が・・・

2010/02/08

娘は仙台の大学だったので、賃貸1ルームに入居した。
俺は自分の店で必要な品々、折りたたみベッド、テレビ、整理ダンス、机、冷蔵庫、洗濯機と全てを買いそろえた。
店に商品としてある物で間に合わせたし、中古品を使うことが当然だと考えた。

娘もなんだかんだで仙台生活を終えて、3月から東京で働くのだ。
先日、一旦自宅に戻るので部屋片付けをやったが、どれもこれも再リサイクルはできなくなっていた。
今度の東京での生活はとても狭い部屋です。

キッチンが部屋側にあるから1室でも殊更狭い感じがする。
家具らしい家具は置けないようだし、全てをミニマムサイズで選んで最低限の物しか置けない。
初めは店で買って送ろうかと考えてもいた。

部屋のサイズに合うような品が揃わないし、中途半端でもいけないから、今回は断念した。
新品で選んで部屋に合わせる方法としたんだ。
中古屋をやっている俺としては苦渋的選択である。

例えば、家電量販店で買えば、現地での配達も可能だし、セッティングもしてくれるのだ。
白物家電は安くなっているし、宮城県からの送料を考えると価格差があまりなくなる。
家具など大きな物も送料を考えると指定配達にすると大差なく済ませることができるようだ。

ここでリサイクルショップを再考するんだ。
値段が安くても送料を考えるとどうか?
先日も蔵王町から来たお客さんが「配達は幾らですか?」と聞いてきたが、5~6千円はかかる。

数千円の品物に同額以上の配達代だったら、全員が諦めるという事実だ。
俺も車で1時間半もかかる場所へ無料と言う訳にはいかないし、数万円の売上であればサービスも考えられるが・・・
費用対効果が大切であり、この商売には重要なことだ。

ドアツードアという原理原則は容易には打破できない。
遠方から高額な送料をかけて仕入れると失敗する恐れがある。
物の代金に輸送コストを加算して原価になるから、それが価格を押し上げてしまう。

付加価値が低いのがリサイクルの一面でもある。
我欲を少なくして頑張るから社会に浸透したんだろうね。
小さい儲けでたくさん数量をこなしてこそ社会性がある。

11年前に創業する時、当時中学生の娘に店舗のペンキ塗りなどを手伝ってもらった。
初めからお金をかけずに店づくりをしてきた、そんな娘が東京で就職する。
10年一昔であり、今回の準備で又してもリサイクルショップの原理原則を確認する機会を得た。