リサイクル親父の日記

第881話 想像と予想が外れてしまう現実が・・・

2010/02/13

買取依頼のメールが来たんだが、その品物の品名しか書いてなかった。
だから返信で年式などもう少し詳しく教えて欲しいと伝えた。
半日経っても応答がなく諦めた頃、今度は電話がかかってきた。

掃除機、アイロン、シュレッダー、椅子、ノートパソコン、書籍だというから、俺は興味が出たんだ。
古くて3年前、中には去年買った物もあるというから益々興味が深まった。
場所は店から20分くらいだと分かったので行くことにしたんだ。

その日時の指定が、こだわるというか少し疑問も出たけど気にしないようにした。
会話のやり取りは、投げた言葉に対して返事がきたりするものだが、一方通行に言っているとしか思えない。
最近の若い人には珍しくはないが、買取は大切だから気にしないようにした。

カーナビで示す通り進んでいたのだが、小川があって小さな自転車が通れる橋に出くわす。
車では絶対通れないから、面倒くさいと思いつつ大きく迂回せざるを得ない。
1kmくらい横方向に進んでから再度ナビを起動させてから、先ほどとは反対からアプローチした。

画面上で近付くのが分かるんだが、道路の真ん中に赤い背の低いポールが5~6本見える。
ポールの先の方角だが、工事のため通行止めかと思えたから、又しても左折して迂回できないかと考えた。
しかし進むほど目的地から遠ざかるので、ポールの場所へ戻る。

確かめると、それは2本の道路が斜めに重なる地点であり、ポールの右側に進行できるのだ。
なんとも小さな大冒険かと思って恐る恐る進んで、やっとアパートに到着。
建物は真新しいが通路や階段がとても狭い、無理くり建てたとしか思えない細長いアパートで一番奥の部屋だ。

インターホンを押すと間があって返事がする。
ドアーが開くと狭い部屋の玄関に買取品がバラバラと置かれている。
掃除機は長柄のタイプ、シュレッダーはハガキくらいしか入らないオモチャ、アイロンも小さい小さい超小型・・・

更に驚くのは椅子が紙でできているのだった。
座面と背もたれが一体で紙の圧縮した物で木の風合いなのだが、触ると紙だと分かる。
ノートPCバックアップが無いし、起動もしないから呆れはててしまう。