リサイクル親父の日記

第901話 不平不満をタラタラと言われ続けて、それでも・・・

2010/03/07

何か大変急いでいる電話での買取依頼である。
今すぐ、若しくは数時間以内に来て欲しいと焦っていたのだ。
リサイクルショップとしては商品があるのであれば万難を排して出かけてもイイのだが。

3人掛けソファー、テレビ台、ガラステーブルの3点では俺には魅力は薄い。
状態を聞いたら、ベージュのソファーは破れが少しあるというから、これでは無理なのだ。
テレビ台とガラステーブルはちゃんとしていると言うが、どちらも難しい商品だし・・・

「お願いします、本当に急いでいるので・・・助けて下さい」と女性から言われると弱いから・・・
「3人掛けソファーは重いですよ、今だと1人でしか行けませんが、手を貸してもらえますか?」と聞いた。
「勿論、わたし持ちますから、頑張るから、兎に角、来てください」と必死の形相らしい。

2tトラックがやっと通れる狭い道沿いにアパートはあった。
金網フェンスで囲われいるが駐車場は広い方だ、フェンスの入り口がトラックには狭くて、数回入ろうとトライしたが無理だった。
仕方なく路駐して彼女の部屋に向かった。

「どうしてトラック入れないの?運ぶの大変だわ、わたし持てないから・・」と電話とは全く違う話しをする。
俺は豹変に驚くしかないが、「トラックは入るのは無理です、それにソファーが重いのなら後日出直しますよ」。
すると、「それは困るわ、今、運んでもらわないと!」矛盾だらけの言い草になる。

「だったら運ぶのお手伝いしてもらわないとどうにもなりませんが・・」。
「何処をどう持つのよ!」何処までも横柄で威張った言い方だ。
痩身で見かけはイイのだが、言葉使いと態度が全くなっていない。

呉越同舟的なソファーの運び出し作業となった。
ガラス戸が狭く、ソファーはハイバックでギリギリと戸の枠に押しあてながら引出すしかない。
俺が外で引いていると、ズルッとソファーは抵抗を無くして部屋の外に飛び出した。

部屋にいた彼女は同時にソファーが手から外れて前ののめりによろける。
「危ないわよ!何すんのさ!」と怒声を放った。
「あのですね、俺も一生懸命やってますが、あなたも注意して下さいな」。

次にソファーの端を両側から俺らは持ち上げて約20mをトラックまで行かなければならない。
3人掛けのしかもハイバックは持ちづらい、底の角の下に手を入れるしかない。
「どうしたらイイのよ!?」と、彼女は怒気ばっかで言っていた。

これだけ不愉快な気持ちで作業するのは俺にもストレスが溜まってしまう。
彼女はどうやら何かから大至急逃げないとならないらしい・・・
夜逃げは聞いたことがあるが、昼逃げかよ~、白昼の逃亡?