2010/03/12
一般的には俺はケチというか倹約家のようだ。
反面見栄っ張りの性格も強くて、他人に負けるのが嫌いである。
相反した両面が自覚できているけど、カッカして熱くなると我を忘れそうになる。
人生も長くやってきたため、近頃は客観的に見れるし、通常は平常心で過ごせるようになっている。
リサイクルショップを開業してからは、自分の生活では無駄をしないようになっている。
他人の無駄な部分を見たり、聞いたり、接したりしていると、ついつい自分に置き替えて考えしまう。
それにオシャレをする柄ではないし、自己満足に金をかける余裕はないから。
着る物は恥ずかしくない程度あれば十分であり、仕事柄汚れても気にならない方がイイと思っている。
買取で店に入った物で、自分が着たいと思う物は着ることができているから不満はなくて、むしろ満足できている。
俺がリサイクル品を使ったり、持ったりすることが、リサイクルショップという仕事をお客さんの側で考える機会でもある。
年年歳歳と俺の持ち物はリサイクル品が増えているが、無駄な物や浪費物は一切持たないのも俺の主義である。
下着や靴下は思うようにリサイクル品が手にらないから、時々、新品をまとめ買いしている。
この間、履き易かった靴下が大分くたびれていたことに気付いた。
ゴムが伸びきりそうで、ルーズソックス気味だと思ったし、事実、少しずり下がったりする。
勿体ない気持半分、もう少し履けるかなという気持ち半分の日々だった。
朝、引出を開けてその靴下を手にとって、そろそろ終わりか、今日で捨てよう、と思った。
靴は20年ほど履いている厚革で丈夫なものだ。
スニーカーを履く最近は、その革靴の重さが負担に感じて、雨や雪の足場の悪い時しか履かない。
買取先に行って靴を脱いで部屋に入り作業をこなした。
小型家具に家電類を5~6回出入りして運び出した。
無事作業を終えて店に戻った。
作業中、部屋から通路に出る時に、面倒だから1~2歩は靴を履かずに出入りしたりする。
そのため足が濡れて冷たくなったりしてしまう。
店でヒーターの前で靴を脱いで足を暖めて靴下を乾燥しようとした。
いつものように足から白い湯気が立ち上がる。
足は温まり気持ち良くなってきた。
どれ、靴を履こうと足を見たら、右の親指の上側にポツリと穴が見えた。