リサイクル親父の日記

第919話 泥縄って、本当にあるのか?俺って・・・

2010/03/26

世の中には実に面白い人がいるものである。
面白さの程度がマチマチでバラバラであり、その一面がチラチラ見え隠れする模様が堪らなく人間って感じだ。
しかしこれが度を過ぎると、そして巻き込まれてしまうと大変厄介なことになる。

仙台から三陸自動車道の2~3か所先のインターチェンジ近くに蕎麦屋を開店すると言っていた男。
昨年12月末にアジアン調長椅子を手付を入れて売約にした。
1月引取に来る筈が2月にと延びてしまった。

・・
それが3月にも取りに来ないのだ。
電話をすると2~3日間は音沙汰が無いから、一体どうしたことかと不思議でしょうがなかった。
店の電話が鳴ったから出ると聞き覚えのある男の声。

「同じ番号で何度も着信があるから・・・・おたくは何屋さんだっけ?」と聞いてきた。
「仙台の中田町のリサイクルショップですよ、木の椅子を売った」と不機嫌に俺は答えた。
「あぁ、そうか、そうだよね・・・もう少し待ってくんない・・今、修業中だから・・・」と意味不明の話をする。

「えっ?1月に蕎麦の研修をしてたんじゃないの?未だ終わらないんですか?」と俺は突っ込む。
「あのさ、やっぱり蕎麦屋でもね、日本料理を勉強しないといけないって言われて、それで日本食の修業を・・・」。
「どういうことですか?何も分からなくて蕎麦屋を始めるつもりでいたの?店の準備をしてたの?」と更に突っ込んだ。

「?ん?まぁ、そうなんだけど、あの場所は絶対に上手くいくと思ったからね」と自慢している。
「それはいいけど、こんなに長くなるとウチも困るんだよね、貸倉庫をやってる訳じゃないし」と申し入れた。
「分かってるよ、でも、ちゃんと勉強してからでないとやっぱり成功できないからね」と居直る。

俺は男との不毛の会話に嫌気がさした。
「それは泥縄ってこと」と質問してみた。
「ハッ?どろ な わ? 何それ?」と質問してくる始末。

この男と無関係にいれる方が多分楽しいかも知れない。
少しでも、下手にでも関わりをもつと思いもしない被害(?)を受けるかも知れない。
楽しいのと面白いのと色々あるけれど、傍観者として楽しむ方が面白い筈だ、キット。