リサイクル親父の日記

第925話 最近、買い物をしてて可哀そうだと思うことが・・・

2010/04/01

滅多にスーパーに買い物に行かないけれど、時々行った時に感じることがある。
俺の行く時間帯は夜だから、大抵は値下げ商品が出回っている。
10%~30%は当たり前で、半値もかなり見受けられる。

大食の俺はあれもこれもとついつい手を出しては、カゴいっぱいになるのだ。
高血圧で薬を飲んでいて、医者には食い過ぎるな、脂は控えろ、炭酸はダメだ、などと駄目だしされてる。
ところがスーパーで値下げ品を目にしてしまうと、医者の言葉は何処かに飛んでしまう。

俺が買い物ハンターになってしまい、目は血走って、値下げ品を夢中で探している。
ある時には一つしか残っていない半値品を他のお客さんと奪い合う(?)ことになりそうだったりする。
オリンピックじゃないのにその品めがけて小走る自分の姿を想像している。

何とも卑しい己の食欲に辟易して、暫くは体重は減ることはないだろうと嫌な予感がしている。
話は随分前になるが、三陸海岸のホタテ養殖業者の工場に行ったことがあった。
養殖ホタテを小舟で採取してきて、工場で選別して、殻つきやむき身にして出荷している。

スーパーのトレイに生むき身のLサイズのホタテが7~8個載っている。
それが半値に値下げされていたのだ、すると、1個は20円程度になってしまう。
急いでカゴに入れたんだが、食べる時にジィーッと見つめながら考えたんだ。

浜の人たちが寒さの中で採取して、手作業でかじかむ手でむいて、運搬されて、パック詰めされて、それで1個20円ですって。
浜の作業を知っているから大変さ苦労を分かっているから、実は食べるのだが、少し哀れでもある。
当時、工場の経営者も嘆いていた。

「安くてかなわないが・・・でも、出荷するしかない・・・儲からなくても損しなければ・・・」。
俺の感覚がずれているのかなぁ~~
リサイクルショップも安さを追い求めているが、生食品を扱うのも厳しいと思える。

食品以外でも安さの追求は熾烈な競争になっている。
1人の消費者として喜んでいいのだろうが、少し疑問と不安を感じてもいる。
安くなければ財布のひもが緩まない傾向が顕著になってしまっている。

激安店が出てきて、みな同調せざるをえなくなる。
しかしそれでどうなってしまうんだろうか?
近い将来、リサイクルショップの激減があるかも知れないと悪い予想もしたくなる。