リサイクル親父の日記

第926話 季節は変わるけれど、店は変わらずって感じかな?

2010/04/02

地球の月日の変化は毎年同じようで、しかし微妙に違いもある。
ちょっと前には彼岸が空けたのに小雪やみぞれが降ったりしていた。
仙台もというか日本の四季は間違いなく毎年やってくる。

寒い3月後半だったのが4月になったら一気に暖かくなるんだから、実に自然の摂理とは不思議である。
例年の如く1月から3月は天候のために売上が凹んでいる。
それが気温が上がるとお客さんの出足が上向くという現象は有難い。

俺も天気が良ければ身体も動きやすくなり気持も晴れ晴れするし、舌も勝手に動き出す。
本来は商品を冬物から春物に変えるのだろうが、俺のリサイクルショップではかなわない。
店には夏も冬も考えずに品物が陳列されていて、四季折々に品揃えを変えたりできていない。

僅かにできることは、メインに、目立つ場所に少量しかない季節品を陳列し直すくらいだ。
棚の最上段にあった物、売り場の隅の方にあった物などを目立つ場所に置き直すこと。
お茶を濁す訳ではないがあんまり商品の入れ替えはしたくてもできないということだ。

だからセリやオークションでは季節向きの物が値が上がったりするのも道理である。
そして冬物は値下がりをするという結果だから、ある意味では仕込み時かも知れない。
俺は大きく店内の配置を変えたり、商品の入れ替えたりすることを好まない。

作業性とか煩雑さを避けるだけではなくて、常連さんの戸惑いを考えるからだ。
慣れている売り場の変更は混乱を与えてしまう、だからちょっとした変更はやるが大がかりにはしていない。
でも一番考えるのは、変化させずにどのように新鮮味を出せるかである。

細かい商品の移動は時々やるようにしている。
お客さんの目線は人さまざまで、見ているようで意外に見えていなかったりするものだ。
チョッとした移動、上の物を中断に置き換えただけで、初めて見たように感じるお客さんも多々いる。

俺も固定観念を持たないように努めるが、お客さんの既成概念も時々は崩してやらないとならないかも知れない。
買取が多くて必然的に商品が入れ替わるのがベストだが、買取が少なくなるこれからが正念場だしね。
そんな訳で季節が変わっても変わり映えのしない俺の店である。