2010/04/13
店から車で5分の距離に仙台市営住宅があって、立派な高層共同住宅が立ち並ぶ。
近くには他にも県営住宅などがあって、その住人中にのは相当数のお客さんもいる。
買うお客さんもいるが、買取をする場合も多いから、様子は多少は知っている。
最新型なので敷地に対して駐車場も歩道もゆったりしてて広い。
トラックで行っても大変スムーズで、民間のアパートやマンションよりも行き易い。
建物のスロープのゆるやかで歩き易いから台車も非常に使い易いのだ。
部屋への通路も広いから荷物は出し易く運び易い。
勿論エレベーターも広いよ。
部屋のドアーは通常の物より1.5倍大きくて、且つ、スライド式ときている。
お年寄りや障害者を考慮して居るようで床は段差が無い構造だ。
車椅子も楽勝に使えるんだろうなぁ~
当然、間取りもゆったりしてて、民間の構造と比べると格段に上等である。
中年男性からの依頼、「母が1人暮らししてたが・・認知症になって・・出たから・・家具を買取できないか?」と言う。
高齢者の1人暮らしは、買取できる物が少ないとかがあるので微妙である。
でも、場所が近いから出向くことにした。
部屋に入ると唖然となるほど驚いた。
広々とし過ぎていて、そしてガラーンとしている。
家具も何もかもが極端に少ない。
コタツと整理ダンス、台所に小さい食器入れ棚、石油ストーブしか見当たらない。
しかし和室にはドデーンと大変立派で重厚感のある黒檀造り風仏壇があるのだ。
家具は20年以上も前30年くらい経っているだろうか、だから仏壇との対比はあまりにも衝撃が大きい。
これはリサイクル親父の悪い癖、勝手な想像である。
全ての金銭をその宗教に捧げたか貢いだかは定かではないが・・・
家財は全てが使い古されているから、ご自身は大変慎ましやかに暮らしていたんだと察する。
仏壇を筆頭にして、その宗教関係品だけがピカピカしていた。
誰でもが知っている新興宗教なのであるが、幾らむしり取れば気が済んだろうか?
俺は、それでもお婆さんが幾ばくかの心の安寧を得られたのだろうかと考えてしまった。
どうして安易に新興宗教に入るんだろうか?
先に少し自分自身で仏教でもキリスト教でも神道でも勉強してはどうだろうか?
神や仏が金を奪うのではなくて、似非宗教家が金の亡者なのだ。