リサイクル親父の日記

第937話 久しぶりに骨董のセリに行ってきましたぁ~~~

2010/04/14

何事においても似たようなことが言えるかもしれない。
特に高血圧の俺としては食べ物で一番感じている。
食いたい物が思うように食えなくなって、相当な間隔で好物を少量食べた時の再発見は驚いた。
何時でも好きな時に食べた物をジィーっと抑制して、飢えた状態で食べるたから感極まるということ。

大変虚言的に表現すれば、毎食三度でも焼き肉をたらふく食っていたのだ。
お医者さんに、「食生活改善をしないと寿命が短くなるよ」と指導されて、改心をほんの少しすることになる。
炭酸飲料からお茶に切り替えて、肉から豆腐にして、アイスもお菓子もほとんどゼロにして、なんて、etc・・・

食べたい物を控えて押さえていると、時々しか口にしないと美味しさを再発見して感激できるんだ。
その感覚は実はあらゆる場面でも通じるんだと理解できる。
天候不順な冬と3月繁忙期はセリを控えていたから、約半年ぶりでセリに行った。

顔ぶれはあまり変わらないが、でも初めて見る人も2~3割いるが、その為に雰囲気も少し変わっている。
常連さんの噂を聞けば、発病したとか廃業したとかいう人もいるから、正に明日は我が身かも知れないと褌を締め直す。
今回は仕入れよりも売却処分、ウリを目的に参加したんだ。

店内の模様替えをやったついでに、長期陳列品の処分もやろうって考えてたから。
店で値下げをして売るのも方法だが、骨董品的な物はそれだけでは販売が難しいこともある。
要するに気に入るかどうかが重要であり、店のお客さんに向くかどうかがポイントかな。

だから断腸の思いのある物もあるが、大型の物を中心に処分したんだ。
俺の思惑は当たらずも遠からずで、値段は全般に安かったがそれは諦めるしかないものだ。
セリが進行していくと、俺のバイヤーとしての気持ちがニョキニョキと湧いてくる。

セリでの値段は確かに半年前に比べて全般に安いから、買いたい気持ちが抑えきれなくなる。
セリもオークションも世間の景気を反映するから、相場が下がっているのは不況という現実なのだ。
でも買いたい気持ちは治まらずに、遂に「買い」のヤリを発してしまう。

夢中にならずにヤリを発していたが、安いのは事実だが、欲しい物が意外に少なくて・・・
それに高額過ぎて手が出ない物もあって、思いのほかに仕入れは少なくて終えれた。
ウリも何とかなって所定の目的も達したから、我を忘れずにやれた俺が意外だったのだ。

久しぶりという感覚と感触はやはり新鮮味がある。
鮮度が無ければ鮮度を演出すればなんて思う。
身の回りに鮮度を演出することで人生が少し有意義になるかも知れない。