リサイクル親父の日記

第941話 ここは何処?何処の国?なんてこったぁ~~

2010/04/18

実に久しくこんな経験はしていなかった。
30年前に船乗りだった頃、海外の共産圏の国に航海したことがあった。
そこで買い物に行った時に感じた感覚を思い出してしまったから、今日は俺も戸惑ってしまったよ。

仙台市の中心部のある非常にお固い役所でのこと。
市役所や税務署などは日常用事があれば行ったりしているが、この役所はよっぽどのことがないと行くことはない。
人によっては一生に一度も行かずに済んでいる、9割以上は行かないと思える役所だ。

勘のイイ人は察しがつくかも知れないが、それよりも役人の応対について腹が立ったのだ。
大きな玄関ホール脇に案内人の控室がある。
スーツ姿の男性に聞いた。

すると目的の部屋の方に誘導してくれた。
「この並びの4番目です」と言うと、サッと帰ってしまう。
恐る恐る4番目を確認しながら進んだのだが、ドアーが何か所もあり、どうも目的の部屋ではない。

部屋は確かに4番目だが、ドアーでは6番目なのだ。
ひと部屋に出入り口が2ヶ所ある場合もあるから、初めての者にはあの一言では分かり難い。
折角誘導案内するんですから、目的の部屋まであと少ししかないのですから、ちゃんと教えるべきではないのかな?

9時まで数分あったから廊下で待っていたら、学校で聞いたようなチャイムが鳴って全館に9時を知らせるのだ。
ドアーを開けて部屋に入ると、15~6人いる人たちは皆真剣そうに机に向かっている。
カウンター越しに、「あの~・・」と声を変えると、やっと女性事務員が俺の方を見てくれる。

用件を伝えると、大変面倒くさそうに椅子から重い腰を上げてきた。
とても無表情で冷たい目つきで俺を見て、用件を受け付けると、「廊下で待機しててください」と言う。
廊下のベンチに腰掛けてジィーッと待つだけ・・・

何時まで待つのかと気にしていたら、ガラス戸越しに声がする。
「xxさん・・xxさん!」と声が大きくなり、どうやら俺が呼ばれていると思った。
しかし、部屋の机に座っていて、ガラス戸越しに廊下にいる人を呼んだりするだろうか。

民間としてはあり得ないし、廊下に出なくても、せめてガラス戸を開けて呼びかけるのものではないか。
受付書類に不備があり加筆が必要だったのだが、それは郵便番号だから、俺は腹が立ってしまう。
でも役所です、お上です、へそを曲げられて書類が遅れるのも困るから我慢する。

そして、又、廊下で暫し待つのだ。
ガラス戸越しに声が聞こえたから、俺は中に入る。
受付決済はとても冷淡に遇されて無事に終了した。

乾坤一擲って感じでもないが、俺は声を大きくして礼を言う。
「どうもありがとうございました」、すると黙々机に座っていた人々が驚いて俺の方を見ていた。
公務員は公務員、その役所はその役所の常識がまかり通るのだ、例え、民間と大きくかけ離れていても・・・