リサイクル親父の日記

第965話 ゴメンナサイ、愛煙家かなものでして~

2010/05/13

俺はヘビースモーカーだから、最近は禁煙場所が増えて困っている。
これは嫌煙権が年々広まっているから、それにガンの問題もあるから、俺個人の問題ではない。
社会的にはまだ増えるだろうから、喫煙家には街中での安心して吸える場所探しに苦労するばかり。

テレビで時々放送されるタバコの害については、相当昔から知っているつもりだ。
しかし、その常習性と嗜好性には俺は勝てないらしいし、同時に、発がんを自分には無関係かも、なんて身勝手に思っている。
意に介さずに吸い続けているが、近年の嫌煙の広がりには文句は言うつもりはない。

電車でもレストランでも我慢することは必要であればできるのである。
しかし敢えて吸えない場所には行きたくはない、できれば吸える場所の方がイイという程度の節度である。
携帯灰皿は携行しているし、以前に比べれば喫煙マナーは格段に向上していると思っている。

俺の店は禁煙ではない。
愛煙家の俺の店は喫煙可能であり、店番をする俺は日常的にプカプカ煙らせている。
店舗は100坪強の広さがあるので、1本2本のタバコではそうそう煙たくはならないと思っている。

ところが2~3人の常連さんが一緒に吸いだすと、レジカウンター周りはモコモコと白い煙が湧き立ってしまう。
ファンヒーターの噴き出しや扇風機の風で撹拌して薄めたりするが、煙が無くなる訳ではない。
俺が言うのもどうかと思うが、他人の吸ったタバコの臭いは決してイイものではない。

そんな状況にご夫婦が来店した。
奥さんはスタスタと歩いてきたが、「タバコ臭い!」と顔がキッと強張ったのだ。
店内を歩きながら「臭い、臭い」と数回は大きめの声で言っていた。

何かしら俺は罪悪感的な思いが出てしまった。
お客さんに迷惑を変えている、不快感を与えてしまっている。
お客様は神様、夢夢不愉快な思いをさせてはいけない、商売の鉄則に反している。

「すいまんせん、タバコが止められないもので・・・」と言い訳をした。
「なんてこと、タバコ臭いなんて、この店はどうしようもないわね!」と叱られてしまった。
「・・すいません、どうしようもないんで・・・」と再度言い訳をした。

「帰りましょ」と奥さんは夫に促したのだ。
その後に俺はじっくり考えた。
タバコだけではなくて、世の中のこと柄が非常に多様化してきている。

俺のリサイクルショップは多くのお客さんには支持されたいが、到底無理だと分かっている。
ほんの一握りのお客さんだけでも成り立たないだろうし、タバコが悩ましさを深める。