リサイクル親父の日記

第2話 潰れないリサイクルショップとは?

2010/06/20

会社が潰れる原因は様々あるが、不況型的な売上減少が主なものとしてあげられる。
売上減少イコール利益減少であり、経費が賄えなくなる。
経費の中身が問題となるが、固定費を圧縮することはよく知られている。

だから家賃や人件費は抑制することが求められる。
しかし経費抑制は、お客さんの側から考えればサービス低下に直結するから注意を要する。
必要経費という言葉があるが、裏を返せば、不必要経費を徹底的に排除することである。

リサイクルショップの起業の時には、この辺を考えて計画したんだ。
お客さんに対する最大のサービスは、価格であり、それ以外の接客サービスは無視した。
一見、無愛想で売る気の無い店に思われるが、それ以上の魅力、価格を前面に出すことに徹した。

商品棚はベニヤ板に白ペンキを塗って使うことにしたし、レジもカウンターも不揃いな中古品であつらえた。
冷房も無い、茹だるような暑さの中で営業したし、真冬は鼻水をたらしながらやっている。
ほとんどの消耗品や資材も引取りの際に手に入る物を使っている。

買取や引取作業は早朝でもやるようにしている。
但し、夜の作業は余程特殊でない場合以外にはやらない。
安全第一と疲労を考慮して取り組んでいる。

物が大量にあれば、或は、急な引取などで人手足りない場合に備えて、外注バイトを数人確保してる。
そして、一日の作業、一週間の作業、毎月の作業をできるだけ平均化するようにしている。
仕事に大きな山と谷を作らないように、なだらかになるように調整している。

採算ラインを低売上であっても割らないように最大の努力をしている。
同時に仕入れ金額調整も計っている。
仕入れる物の種類と売れ易さを考慮している。

資金余裕があれば大量仕入れに果敢に取り組む。
売上が芳しくない時は、売れる物だけの仕入れに特化したりするのだ。
こんな具合にやってると、潰れないと考えている。