リサイクル親父の日記

第5話 耐えて凌いで・・やってる、リサイクルショップかな

2010/06/23

かれこれ11年もリサイクルショップをやっているが、年々厳しくなっている。
仙台でも特に俺の店のある国道4号線バイパスは乱立している。
数年前のような活況は遠い昔話になっている。

それでも経営できるリサイクルショップという業種は、潜在的には逆境に強いのかな。
ボチボチ的にやっていると、時々はドカンと商売ができたりする。
月次決算をすると何とかなっていて、俺も驚いてしまうことがシバシバある。

たくさん儲けようとか、幾ら稼がなきゃとかとハードルを高めると難儀する。
家賃が高い、ローンが多い、経費や人件費が多い、となると負担がきつくなる。
逆説だが、それらを削って省いておけば、意外にストレスを感じなくて済むし、そこそこやっていける。

俺は、拡大志向をとうの昔に忘れてしまっている。
店を拡大する難しさを味わった経験上、俺の気持ちは現状の維持に徹している。
資金調達と返済、人の教育指導という難問は、更に、商品確保も重なり、金・人・物の三重苦でもあった。

リサイクルショップの命、商品確保が非常に難しさを増している。
上昇拡大するには克服しないといけないが、俺には三重苦を乗り切る気力が萎えているし、対策も見つからない。
後退した考えかもしれないが、自然に任せる、或は、集まる分だけの商売で支える。

他所の店が積極的にやれば、俺は機能低下になるようだ。
だから耐えて、耐えながら凌ぐだけだと考えたのだ。
数量の多寡はあるが自然に集まる物もそれなりにある。

自然さを受け入れて、積極的に動くことを抑えると、負担が少ない分、気楽さもある。
サッカー試合に共通点がある。
弱いチームが戦術で守備に徹してて、ワンチャンスに賭けている姿が思い浮かぶ。

違いは、サッカーの場合には勝利を手に入れたりできる。
しかし、俺の場合は、勝利はなく、単に潰れないということ。
耐えて凌いでという状況を続けて、続け続けるのみである。

それに暑さ、蒸し暑さに今年も耐えて凌いでいくんだよ。