リサイクル親父の日記

第17話 沸騰事務所、湿気ムンムンの季節がやってきたゾー!

2010/07/05

日本的な気候変化は世界的なことだと思える。
温暖化現象が年々深刻化しているし、日常の変化も大きくなっているようだ。
天気がというか、予報が変わってしまうのがこの季節の特徴である。

梅雨前線の微妙な動きで晴れたり曇ったりが変わり易いのだ。
数日前の予報は全く違う場合があるし、毎朝確認しておかないと対応がずれてしまうことがある。
1週間前には晴れの予報が当日が強い雨で苦労したりするんだ。

その日は曇りが雨に変わっていた。
それもバシャバシャ降るんだからもう大変、2階から事務機の運び出し作業が2時間続いた。
高さ1.8mのスチールロッカーは非常に重くて、且つ、階段の幅が半間と狭いのだ。

なんだかんだで20点のスチール事務機ですよ、腕と肘は伸びきってしまい痛くなるは、脚と膝は重さでガクガク笑うのだ。
スチール机は引き出しを全部抜きだして軽くするが、それでも思いんですよ。
狭さと重さは、必要以上の神経を使うし、身体と心はクタクタになる。

外は土砂降り雨だから、建物からトラックまで5~6mの距離を運ぶ俺らは濡れ鼠と化す。
玄関で靴を履いたり脱いだりするけれど、物を持ったまま足元にある靴を履くのもなかなかややっこしい。
濡れた手で、勿論ゴム手は嵌めているが、スチールは濡れたために滑り易いのだ。

2階の踊り場まではスムーズに運べるが、その後は、ドタン、バタン、ガタンの不規則な連続音が続くのである。
濡れた靴下も階段のステップを滑るから、ズルッとする。
ゴム手は力加減と持つ位置により、時にヌルッと滑ったりする。

そんな運び出し作業をやっていると、体中からモヤモヤとした湯気が立つ。
気温も高くなるけど、事務所の湿気も上がる一方である。
身体はホッカホッカするし頬は紅潮してる、息もゼイゼイとなってしまう。

茹で釜の中に入った五右衛門はこんな気持ちだったかもしれない。
それでも仕事だし夢中でやるしかない。
不快指数は最高値を遥かにオーバーしている。

この時ほど、仕事をしている充実感を感じることはない。
同時に、商品になる物を手に入れられた満足感もある。
リサイクルショップは俺にあった商売かなぁ~・・・。

買取があれば嬉しいのだが、沸騰する買取が多い季節でもある。
秋まで耐えようかな、沸騰買取、なんてね。