リサイクル親父の日記

第21話 いつも2番手でしか呼ばれないの?残り物に・・

2010/07/10

残念だが、俺のリサイクルショップは2番手か、もっと悪いか3~5番手がいいところである。
そんな現実を体験することが最近続いているが、これはどうしようもないことだ。
販売としては諦めもつく、店舗規模や取扱商品でとても敵わないライバル店がひしめいているからと。

しかし買取の現実としても突き付けられてしまったのだ。
閉鎖する事務所の買取だったが、俺の他にもう1社呼ばれていた。
他社はコピー機、パソコンなどの最新機器を買取して積み込みをしていた。

俺は他社の残物、古いロッカーや机である。
それも2階で運ぶことがかなり難しい作業の物ばかりだ。
見積の時には、先の物は除外させられていた理由が分かったが、それは他社が買わなかった物だったということ。

次は開店2年ほどのレストランの撤退の時だった。
見積に行ったら、何人もの作業員がいた。
ガス屋がプロパンボンベを撤去してたし、飲料会社やリース会社がリース物件を引き上げていた。

オーナーが俺に示した物は、ディスプレイの額や置物、皿などであった。
厨房機器やステンレス調理器具は一切対象ではなかった。
それでもドライフラワーや造花植木鉢、ツボ類は商品になるし、査定はでた。

引取日に行ったら、俺の買取品以外は全てが消えてしまっていた。
10坪の調理場の機器と器具や道具も、どれもこれもが嘘のように無くなっていた。
あの日から2日間で全て撤去されたのだ。

オーナーは答えた。
「中古屋に全部買ってもらったよ、残した分だけをお宅に頼んだのさ」。
俺は声も出ない。

「ゴミにするしかないかと思ったが、買ってもらって助かったよ」。
儲け話を逃した悔しさはある。
でも、もっと悔しいのは、他社が残した物を買っている現実だった。

もう少し考えて、冷静に気分を落ち着かせて・・・
これが現実だから、残り物で頑張って凌ぐしか道はない。
1番手になれない悲哀かな・・・コツコツチマチマとやるだけェ~