リサイクル親父の日記

第35話 噂をすれば・・・今年の仙台は暑いです

2010/07/24

梅雨明けが例年より数日早かったらしい。
そして梅雨の気温が平年よりも3度高かったとニュースで知りました。
確かに体感として「暑いし」とは思っていたんだが、データーは物事を知る上で大切なのだ。

リサイクルショップを10年以上やってるが、俺は一切のデーター管理はしていない。
会計事務所が出してくれる前年対比グラフにも無関心だから、会計事務所の担当者から呆れられている。
お客さんの中にも興味本位に経営状況を尋ねる人もいるが、俺の答えに理解できないようで呆れていたりする。

例えば、「何が売れますか?」と聞かれると、「安い物です」と答える。
「たくさん儲かっているでしょ?」の場合は、「それなりです、あなたもやった方がイイですよ」。
「商品をどの様に集めるんですか?」の場合は、「勝手に買取依頼がきますから・・・」。

ふざけたり、茶化して答えている訳ではなくて、本音も一部織り込んでいる。
店舗管理やデーター蓄積と分析は一切やらないが、それは俺の感覚で判断しているからだ。
売れ上げ金額は重視せず、粗利益がどれ位あるかを毎月注意している。

特別なまとまった仕入れをした場合には、当月赤字もしょうがないが、それ以外は赤字にならないように管理する。
粗利益金額が出るかどうか一点であり、つの後半になるとそこに神経を使っている。
経営、数字上ではそんな管理にならないレベルの低い捉え方だ。

反面では常連客の動向にはもっとも気を使っている。
5~6年前からリサイクル品の日用品以外のセレクト商品や嗜好趣味品の扱いを増やしている。
こちらの商品は価格もさることながら、お客さんが気に入るかどうかが最大のポイントである。

常連さんを惹きつけられるかどうかは、商品が魅力あるかどうかにかかる。
尚且つ、魅力ある商品を色々な種類で継続して揃えられるかどうかになる。
その意味で常連さんの気持ちを満足させられるかが決定的要素。

一定周期で来る常連さんが暫く来ない場合は、どうしたんだろうか?と気になる。
忘れるほど来なくなれば、店に飽きたのかと心配になるし、他所にイイ店でも見つけたのかと嫉妬心が出る。
一度来て、気に入って、間をおかず連続して来る、間が段々長くなり、それでも時々来てくれる。

そのパターンが、数か月だったり数年だったりとマチマチではあるが、そんな常連さんは嬉しいものだ。
だから時々、俺は常連さんの噂をするんだ。
すると、ひょっこり来たりするから、とっても感謝できる。