リサイクル親父の日記

第36話 みんな暑くて、カッカしてるかな?仙台の人・・・

2010/07/25

買取依頼の電話が有難いのは、誰しも思うことだが・・・
買取できない物を執拗に強要されたり、しつこく求められるのは困りものだ。
俺のリサイクルショップは問い合わせの電話も数少ないから、たまの電話に嬉々としてしまう。

以前から感じていたのだが、1番初めに俺の店に電話をくれる人は少ない。
3~4番目くらいに 俺の店に辿り着く人が多いようだ。
この場合には、初めに電話した店では断られているという事情があるのだ。

買取できない物だから、何処でも当然だが断るのだ。
しかし、ご本人は何とか買取して欲しい、いや、処分したいが金をかけたくないという思いがある。
断られても、次々に電話帳で探して電話をかけまくるが、それは叶う筈もないのだ。

それでも普通の人は、お断りすると、素直に納得して引き下がる。
「そうですよね、やっぱり何処でも無理ですよね」と自然に終われるから、俺も気分は変わらない。
世の中には、そんなことは全く受け入れずに食い下がりまくる人がいるから驚くのだ。

「どうして買取できないの?それじゃ、何を買取するのよ?」と怒りながら質問してくる。
「えぇ、売り物になる物ですよ、壊れてたり、古くて流行遅れとか、その辺は難しいですよ」となだめるのだが・・・
「なんでも買い取るって、それって嘘でしょ!」と八つ当たりしてくる。

この不毛のやり取りは暑さもあるが、電話でもカッカしてしまう。
リサイクルショップとは面白い商売である、売る時も、買う時も、いつも相手が威張っている。
お客さんかどうかは別にしても、まぁ、偉そうにされている場合が非常に多いのだ。

俺が別な仕事をやっていた時には、普通の社会というか取引では、こんな変てこな現象はなかったと思う。
売る場合も、買う場合も対等にやり取りしたし、成立させられたんだけど・・・
だからリサイクルショップというステージは、俺に人間の本性を教えてくれたのだ。

特に、こんな猛暑だから、みんな気が苛立っているし、イライラが高じている。
我儘な偉ぶる人には、思いが敵わないから、一層のカッカが起きているかも知れない。
できるだけ穏やかにお断りすることに徹して、カッカしないようしようか。