リサイクル親父の日記

第38話 カードは使えないんで・・・分割支払いを・・

2010/07/27

俺のリサイクルショップは相当時代遅れかも知れない。
クレジットカードを使えないから、カード支払いのお客さんをかなり逃しているようだ。
大概の小売店はカード支払いができるだろう。

俺は昔から現金主義で生活しているが、一時期はカード決済を利用したことがあった。
ところが、自己管理が下手な俺は、自分が幾ら使ったかを忘れる癖がある。
それに後日請求明細が来ると、引き落とし金額が残高と共にとっても気になるのだ。

それ以来、現金主義に戻って20年は経つ。
現在カード決済も進化してるし、ポイントが溜まると特典もあるから、上手に利用してる人も多いらしい。
俺の店でもそろそろカードが使えないと売上が厳しくなるだけだと心配も起きている。

それでもカードを導入しない理由はある。
それは信販会社への手数料と後払い決済が主な理由である。
もう一つ大きな理由があるが、実はこれがネックだと思っている。

中古家電や機械の場合には、不調による返品が稀に起きるのだ。
買取品は検品して作動確認して販売するのだが、詳細にチェックするのは事実上不可能である。
それに専門度が高い物ほど検品は難しいから、素人に毛の生えた程度の俺には無理なのだ。

カード決済した物が返品となれば、手数料も泡と消えるし、逆に負担しなくちゃならい、返金にも負担が出る。
リサイクルショップの最大の利点は、いつもキャッシュオンデリバーを主張できることだ。
常連さんとの信頼関係が構築されている場合には、そして、常連さんが申し込んできた場合には、取り置きや後払い、分割払いを受けたりする。

もう7~8年も付き合いがあって、過去にイイ買取を紹介してくれた彼。
毎月顔出してくれていて、お互いの商売を語り合う仲である。
テレビが突然壊れたらしく、新品の液晶テレビがあったから勧めた。

気まずそうに言いだした、「買いたいが・・カードでイイかい?3分割で・・・」。
「カードはやってないけど、分割払いでイイですよ」と俺は応じた。
「悪いなぁ、それじゃ甘えさせてもらうよ、色々出費があるからねぇ~」。

話を聞いていると、1点が数十万円から百万円単位の商売をしているのだ。
風貌もキチッと決めているのだが、どうやら懐具合は反比例しているんだろう。
紹介料はその都度払っていたが、又いつかイイ話でも期待しようか・・・