リサイクル親父の日記

第57話 大衆魚が高騰だって、弱るなあ~~

2010/08/14

20代半ばで転職して、地元石巻市の漁船の造船所に勤めた。
港町だし、漁船が頻繁に水揚げをしてたし、漁船から魚をもらうことがあった。
鮮度が抜群にイイから、それはそれは美味かったと30年前の記憶が残る。 

50トンから500トンの漁船メーカーで、沿岸から遠洋漁業までを造船してた。
鮮魚も冷凍魚も、イワシからサンマ、カツオもマグロも、底引き魚も流し網魚も、相当の種類の魚だった。
水揚げに来た漁船から直接平トラックにドカッと魚をもらうんだから半端じゃなかった。

会社の帰りに従業員がそれを分けてもらうのだ。
入社して初めて目にした時には驚いたし、そして、嬉しかった。
食べることは好きだったが、魚より肉を好んでいたけど、その魚の美味さに感激したよ。

同時に魚価というのが気にもなった。
高級魚は別格だが、大衆魚は魚価次第で船主の経営を左右するし、その先の漁船メーカーの経営が連動してしまう。
俺は営業だったから、船主とも漁船員とも付きあったし、飲み食いもした。

そんな経験が今も俺の魚好きを支えているかも知れない。
7月に小型サンマ漁が解禁したが、どうも今年は不良予測が出されている。
8月後半からサンマ大型船の解禁なので、本当はそれからがメインとなるんだ。

旬のサンマが並んでいるが、俺にはとっても高い感じがするし、実際に昨年より高騰している。
俺的な大衆魚の定義としては、値段を気にせずにバカバカ食えることだ。
美味さもさることながら、量も多くて、旬を腹いっぱいに摂取できること。

サンマと並ぶ大衆魚にイワシがあるが、最近はイワシも相当高くなっている。
漁獲する漁船側に立てば、経費もかかるし苦労も多く、漁獲高も減っているからしょうがない。
俺の考えが数十年前の感覚は否めないが、魚資源の減少という原因であればすこし深刻だ。

サバなどはノルウェイーからの輸入物が増大してるし、日本は世界中の魚を掻き集めれる訳だ。
大衆魚が高級魚に変わってしまったりすることがある。
江戸時代はトロは食わなかったが、今はどうだ、トロ、トロと大騒ぎだし。

やり過ぎ、獲り過ぎ、食い過ぎ、なんでも過ぎることは悪いからね。
俺も食い過ぎには注意したいが・・・サンマ苦いかしょっぱいか。