リサイクル親父の日記

第62話 「蔵にあったおもしろい物」って不親切じゃない

2010/08/21

世の中には入場料を支払って見物や鑑賞する場所がある。
展示物も様々あるけど、支払った入場料に見合ったかどうかは各自の判断だ。
観たい物があっても行けない場合が圧倒的に多い俺としては、稀に観に行った場合に期待外れだとショックが大きい。

コンサートや演劇も気持はあるが、一度も行ったことは無い。
仕事柄骨董品類とか絵画展などの方が行き易いし、少し仕事に通じていると思うと役立つかもと思える。
宮城県美術館や仙台市博物館は好きな展示品が来れば、できるだけ行くように努めている。

三越の催事場には絵画コーナーがあって、時々絵画を見に行くし、工芸品もきたりする。
即売をしているから買いたいと思ったりするが俺には無理。
申し込みしているお客さんを見かけるけど、どの方もお金持ちに見えるのは俺の羨望のせいだろう。

先日、ある場所である豪商旧家の屋敷を偶然見かけて鑑賞したんだ。
勿論有料だったし、パラパラと入場者もいる程度で、暑さのせいもあるかと思った。 
蔵が数棟、レンガ造りの洋館も再現されている。

時節毎に趣味の展示品があったりするけど、旧蔵品類が棟毎に陳列されている。
豪商を偲ばせる豪華什器や家具も必見ではあった。
ガラスケースには小物がたくさん並んでいる。

そのガラスケース内の展示物の紹介ポップに書かれた言葉を目にして、俺は首を傾げてしまった。
「蔵にあったおもしろい物」「蔵の隅なったもの」、そんな表現のポップなのだ。
そのポップは館全体で5~6枚はあったから、注意して見ればもっと多いかも知れない。

そうかと思うと、「伊万里焼XXX大皿」とか特定表現している物も多少は見受けられた。
う~~ん、俺は何か納得できなかった。
個々名を正確に表現することは難しい作業ではないと思えた。

どうゆうことかと言えば、展示品類は日用品がほとんどなのだ。
行商らしく豪華な物ではあるが、品名はちょっと調べれば分かるはずなのだ。
年代を特定するのは難しいかも知れないが、品名は何も難しさは無いのだ。

この屋敷はその町に寄付されて町の財産になっているらしい。
展示するにあったって相当な金がかかっているのは分かる、不要と思えるジオラマがたくさんあったりしてる。
後世に伝えたいのだろうが、せめて子供たちが品名を覚えられるようにすべきではないか。