リサイクル親父の日記

第68話 7階がないエレベーターって・・・

2010/08/27

買取には行きたいが、道路事情で諦める場合がある。
品物の内容と俺の手間を秤にかけると、合わないということがあるのだ。
逆の場合もある、例え1点でも手間いらずで簡単に運べる場合とかである。

仙台市小田原という場所は国道45号線沿いにある地区だ。
幹線道路で交通量は物凄く多いから路駐なんて考えられない場所だ。
折りたたみ自転車で買ってから数カ月しか経っていないから、俺は欲しくなった。

「マンションには駐車場はありますか?」と聞いた。
「あるよ」とおじいさんは普通に答えた。
電話の後、地図を調べると、敷地に建物が画かれていて、道路面側に一定の広さの空白があった。

入居数が多いマンションに思えたし、来客用に数台は駐車できるかもと思えた。
バス停がマンションのまん前だし、空白地は自転車がギッシリ止まっている。
しょうがなく裏側に回ると、そこは別のマンションになっているから、結局駐車できない。

数百メートル離れた幹線から曲がった路地に路駐するしかなかった。
小走りにマンションに行ってエレベーターに乗り込んでボタンを押そうとした。
目的の7階のボタンが無いのだ、2,4,6,8と偶数ボタンだけなのだ。

6階で降りて階段で7階に行くしかなかった。
「同じ番号の部屋が二つあるから、着いたら電話して・・」とか言ってたのを思い出した。
ドアーが開いてひょっこり出てきたおじいさんが手招きした。

「あの~駐車場無かったんですが・・・」と聞いた。
「そうかぁ~、エレベーターはもう一つあったろ?」ととぼけるのだった。
帰りのエレベーターに乗り込むと、こっちは奇数階専用だったから理解できた。

1階に下りてエントランスを見渡すと、マンション2棟がピッタリくっ付いて建てられていた。
エレベーター2基は1ヵ所で、2棟が通路を接して寄り添っているのだ。
XXマンション第1、同じく第2という表示が見えた。

奇怪と感じた俺は路駐してた車を思い出した。
早く戻らないと・・・
買取したタイヤの空気の少ない折りたたみ自転車に跨って疾走したんだ。