リサイクル親父の日記

第69話 おっとっと?どうして取りに来ないの?

2010/08/28

仙台で開業して10年以上も経ったし、馴染みのお客さんも結構できたんだが・・・
リサイクルショップを利用する人は、何処の店にも顔出すようだ。
ある程度必需品を買い求めれば、だんだん足が遠のくし、間合いが長くなる。

お客さんは減るけど、新規のお客さんがいるので、うまく新陳代謝してるとお客さんの数は安定する。
半年前に常連的なお客さんが、「これ次まで取り置きしてて・・・」と言った物がある。
数日後に電話してきて、「あれも、次に行く時まで取って置いてて・・」と言ってきた。

10年以上も前からお客さんだし、言われるままに2点を売約で取り置きしてたのだ。
一か月、二カ月と過ぎても来なかったが、その状態で待っていた。
先日、仙台市の町中で買取があって作業をしていた時、ブッブブーとクラクションを聞いた。

反対車線をトラックで運転している彼が俺に手を振ったいたのだ。
俺は彼を目にした時、呆れるよりも安心感したんだ。
怪我や病気ではなかたんだ、良かったよ。

話しは変わって二日前のことだ。
レトロなガラス戸の本棚を若夫婦がとっても気に入ってくれた。
「持ち合わせが無いから、配達集金して欲しいんです」と言う。

配達場所が青葉区愛子(あやしという地名)、店からは40分はかかる場所だ。
「配達代がかかりますよ」と伝えると、それでは明朝取りに来るからと変更する。
「朝一で取りに来ますから、準備しててください」、ところが待てど暮らせど現れないのだった。

100歳以上のお年寄りが実はもうとっくにお亡くなりになっていた。
家族が年金を詐欺的に受け取っていた。
死亡届も出さないというモラルの欠如、不正受給を受けるズーズーしさ、二重三重に悪いことをしている。

国の戸籍による管理のお粗末さと怠慢は目に余る。
しかし日本に蔓延るモラル低下は強烈ではないだろうか?
モンスターペアレント、マンスターカスタマー、クレイマー、などなど・・・

リサイクルショップに取り置きをしたとしても、それを無視しても、何て事はない、のだろう。
如何に上手く立ちまわろうとか、ずるく生きようとか、そんなことを考えているんだから・・・