リサイクル親父の日記

第71話 1302号室って、オートロックって、訳分からないから・・・

2010/08/30

第71話 1302号室って、オートロックって、訳分からないから・・・
仙台市の幸町という場所は、国道45号線の北側で幹線道も通っていて通行量も多い。
朝夕は混み合うし、俺も店からは普段は30分だが、ラッシュ時は倍くらいかかってしまう。
若い男性からの買取依頼電話があった。

「冷蔵庫に洗濯機、1302号室です、オートロックですがマンションに着いたら電話してください」と言っていた。
幹線道路から北側に少し入った地区で分かり易い。
駐車場は半分以上が空いてたので、トラックも楽に止めることができた。

確かに背の高いマンションだった、電話をすると「今、下りていきますから・・・」と言うのだ。
オートロックの場合は、エントランスの入り口の壁などに部屋番号を押すナンバー表があるのが普通だ。
しかし、そこマンションには見当たらない。

数分後エレベーターから男性が降りてきて、内側からガラス戸を開けてくれた。
「アレッ、オートロックじゃないんですか?」と反射的に俺は聞いた。
「ここ、変なんですよ!いちいち降りて開けないといけないんですよ、驚くでしょ?」と怒っている。

エレベーターに乗ったら、直ぐにドアーが開いて、彼が先に降りた。
続いて降りた俺は、又しても反射的に「随分早いですね、13階でしょ?」と聞く。
「違います、3階ですよ、部屋番号もおかしいんですよ!だから引っ越そうと思って・・・」怒りが再燃してた。

このマンションで気になることに気付いたのはまだある。
玄関、入口がわざわざ数段の階段になっているのだが、実は階段を無くしてストレートに前方に出すことができる筈なのだ。
階段の上り下りを左右に振っているため、狭くて危なっかしいのだ。

出入り口前方に十分なスペースがあるから、前方に階段を作っても脇にスロープも作れるのだ。
次に、マンション全体がコンクリートの打ちっ放しであり、各種配管が防熱、断熱されて天井からむき出しで下がっていたりする。
部屋の中も水回り以外はコンクリート面だったから、俺は呆れてしまったけど。

一昔前に前に流行った若者向けのお店のような感覚なのかもしれない。
開かないオートロック、無駄で紛らわしい部屋番号、危険な玄関、奇妙なコンクリート壁。
訳分からないマンションには誰も住みたくない。