リサイクル親父の日記

第77話 商品券を買いますか?仙台から転勤するんで・・・

2010/09/05

リサイクルショップは古物商という許可が必要です。
許可証は一般的には誰でも取れますし、最寄りの警察署に行って手続きをすれば済みます。

主に取り扱う商品という項目がありますが、大抵は全ての項目を申請することで問題はなくなります。
金券もその一種ですから、俺も当然入れてあります。
商品券などが金券ですが、専門ではないので稀にしか扱うことはありません。

「・・商品券がありますが、買取しますか?」と女性からの問い合わせです。
「1千円券が20枚、2万円分です、どれくらいで買取してもらえますか?」と続いた。
種類というか、汎用性というか、それによって大きく査定は変わってしまうから聞いた。

「イトーヨーカドーです、ヨークベニマルやロフト、セブンイレブンでも使えるそうですが・・・」。
「そうですか、その商品券でしたら、XX%で買取しますよ」と答えると同時に彼女が言ってきた。
「直ぐに行きますから・・・」、そして、店の場所を確認すると電話は切られた。

仙台にはイトーヨーカドーが1店しかないが、ヨークベニマルやセブンイレブンは沢山あるのだ。
額面を割って売るよりは、2万円として多少時間がかかっても自分で使用するのが得ではないだろうか?
でも、売るのも、使うのも本人の自由は自由だし、俺はリサイクルショップとして査定するだけである。

店に来た彼女は初めは少し警戒してた様子だった。
俺は彼女が手にしてた薄い長方形紙箱を見た時に気付いたから声をかけた。
「先程お電話いただいた方ですか?どうぞこちらへ」。

「間違いありませんので買取させていただきますが、どうして売るんですか?」と理由を聞いた。
「急に転勤が決まって、餞別にいただいたんですが・・」と躊躇して答える。
あまり追求するのもどうかと思っていたら・・・

「北の方へ、青森に引っ越しますから、コンビニではあまり使わないから・・・」。
イトーヨーカドー関連は少ないのかもしれないし、俺は日常的にコンビニを利用するが、そうでない人もいるかも知れない。
コンビニは便利だけれど、若干価格は高いから、それもありだと感じた。

でも俺は査定金額は最大限に出したんだ。
何故なら、自家消費すれば済むことだから、その為に欲しかったんだけど・・・   
デパートの商品券も最終的に自家消費してしまう場合もあるんだ。