リサイクル親父の日記

第95話 新築2年で~すが、転職で引っ越しま~す

2010/09/24

仙台市の隣、名取市の新興住宅地の出張買取は、リサイクルショップには嬉しい。
だってナビにも番地が新し過ぎて載って無いから、物が新しそうだ。
食器棚、ダイニングテーブルセット、コタツ、ソファーなどで、2年未満しか使用してない。

郊外のため区画全部がゆったり広い敷地で、2階建て一軒家には広い庭がある。
2年前だから家も外溝なども何か新品の香りが漂う感じもするのだった。
30歳くらいに見える若夫婦はとても仲が良くて好印象を受けた。

勝気な奥さんにおっとり夫のようだ。
奥さんはゴルフに海水浴、ガーデニング、何でも挑戦している。
玄関下駄箱の上にゴルフ手袋があったし、陽光眩しい窓にはキティちゃんの浮き輪もあった。

二階の部屋にはエアロバイクがあるし、倉庫にはガーデニング用品がひと揃えあった。
リビングルームには俺の苦手な室内犬2匹が柵の中で吠えたりしてる。
部屋の境には犬用の高さ20cmの仕切り柵がセットされている。

犬にビビる俺を気遣ったようで、数回出入りした時には柵をタオルケットで覆ってくれていた。
「え~と、買取査定金額は、・・・・・・」と説明する。
「あの~、他にも不用品がありますが、できれば無料でお願いします」

そんな申し入れも、今俺は気分良く作業ができていて、鼻をくすぐる新品の香りに酔ってもいたから安請負する。
大物を俺が運んでいる時に、かれらは小物を次々に運ぶ準を備したりしてくれる。
こんなハーモニーは作業がとてもスムースだし、それが楽しく感るものだ。

「おじさん、ついでに家も買ってください」なんて冗談が出るのだ。
どうやら夫の転職で家も売って引っ越すのだが、二人は嬉々とした様子もある。
実は家の間取りが俺には驚きでもあった。

家の左端に玄関、ドアーを開けるとドーンと家の最後部までエントランスが伸びている。
広くて陽光燦々で実に明るい、中央部右方に通路があり、その手前に和室に通じる擦りガラス的なアクリル戸が付いてる。
キッチンとリビングは一体で、ここもガラス戸と窓が大きくて明るい。

2階に風呂が設けある、通路がカクカクと少し屈折してて面白い。
注文住宅ではなく建て売りだろうが、間取りが俺には凄く印象深い。
交渉も搬出作業も家の造りも、俺にはぜ~んぶ新鮮な気分でした。