リサイクル親父の日記

第106話 同病相哀れむ訳ではないが、厳しい現実です・・・

2010/10/06

景気が悪いから、リサイクルショップは繁盛するだろうと思っている人がいる。
世の中の趨勢としては、リサイクルショップは拡大しているかも知れない。
買取が多く有って、安価に販売できれば、その店は繁盛していると思える。

仙台の中でも、俺の店の付近は大激戦区である。
近くのチェーン店や大型店、専門店はいつも車が多く入っているし、俺には羨ましさもある。
ちょうど1ヵ月前までは、猛暑のためか閑散としていた店内だった。

俺の知っている人たち、同業者や自営業のお客さんたちは、一応に景気が悪いと嘆くばかりだ。
現金商売が基本の俺だが、常連さんなどで信用のおける人には稀に後払いや分割払いを認めてしまう。
土建屋さんに飲食店など、その商売はコツコツとした人が多いのだが、しかし、支払いが滞ってしまう場合が増えている。

それぞれの事情を聞けば、無下に取り立てもできる筈も無く、俺自身に責任は被ってきてしまう。
自分の店の業績が良くもないのに、そんな悠長なことをやってられない現実なのだが・・・
一見羽振が良さそうで、実は金を持っていない人もいるからややっこしい。

掛け売り金額が多いと、黒字でもキャッシュフローが少なくて資金繰りに困ってしまう。
掛け売りは、絵に描いた餅みたいなものである。
食えないのだ、使えない金だから、その結果は無いのと一緒でもある。

猛暑の8月にそんなことをしてたから、俺が資金繰りに汲々として現実があった。
同病的気分から抜け出すのは、一にも二にも俺の店が利益を上げて克服するしかなかった。
9月になって気温が平年並みに下がったから、お客さんの入りは少し回復した。

同時に買取が少しだけ増えてきた。
お客さんと買取が増えれば、相乗効果として売上もそれなりに上昇して黒字にもなり易い。
たかが1ヵ月だが、俺の気持ちは地獄から脱出できた気分である。

しかし、過ぎたことは簡単には戻らいないし、俺も又コツコツ日々を送るだけだ。
積み木崩しではないけれど、コツコツ積み上げても一瞬で崩れてしまうものだ。
この危うさの中で毎日を真剣勝負してるってことで、その緊張感が生きている証しである。

ビギナーズラックを期待してはいけないが、継続することで、時にラッキーを得られるかも?
コツコツ、バーンって具合になるとイイけど、コツコツ、ズットンでは笑えない。