リサイクル親父の日記

第110話 魔女の一撃とは何ぞや?

2010/10/10

リサイクルショップは買取に出かけることが多いのだ。
出張買取は未知と遭遇でもある。
仙台も地図だけでは分からい建物の状況があり、現場で右往左往したり慌てたりする。

この家具や冷蔵庫を何処からどうやって運び出すのなんて、俺の想像を超える場面もある。 
でも、そんな時でも何とか工夫して運んだりするから、相当な無理をするんだ。
運ぶ方法だけにとどまらす、老体にも相当な無理強いをする。

階段の段差に曲がりか所など、持つ手や腕以外に身体全体にも負担をかける。
アクロバットではないが、異常な体勢を取るし、筋肉の節々が軋んだりしてる。
そんな日常であり、結果としては腰痛持ち、持病になっている。

月に1度の割合で整体に通ってケアするけど、猛暑中は腰が悲鳴をあげなかった。
2ヶ月は腰痛が起きてなくて気分も良かったが、ここへきて悲鳴があがりそうだ。
買取が増えたし、大型家具や大型冷蔵庫を無理な体勢で運んだりしたからだろう。

ドイツではギックリ腰を「魔女の一撃」というそうだ。
十数年前に初めてギックリ腰に奪われた時を思い出した。
コタツの横に寝そべっていて、起き上がろうと上体を斜に上げた時だった。

背骨の真ん中から、ズッギューンと突き上がる激痛が走った。
ちょっとで動くと激痛の波が襲ってくる、呼吸も小さくしかできない。
暫しうつ伏せになって傷みが通り過ぎるのを待った。

ゆっくりコタツの縁に手を掛けて、ゆっくりゆっくり上体を上げる。
痛みがあったり無かったりするから、無い状態を確認しながら・・・何時間もかかった感じで起き上がった。
整形外科に診てもらうが、要するに湿布とベルトだけの治療だ。

これでは時間がかかるのだ、1週間以上も痛みは治まらず苦痛の中に漂った。
数年後に同じギックリ腰をやったことがあった。
今度は整形外科ではなく整骨院に行った。

俺に合っていたらしく、30分も揉んでもらうと腰が楽になっていた。
しかし完治した訳ではないから、時々疼くようになっている。
予兆を感じる場合には注意するし、柔軟運動も試みている。

それ以来、俺の持病となり、今では切っても切れない友達の様なものだ。
だから大きな予兆があればケアしたりしる。
「魔女の一撃」、何とも言えぬイイ表現だと感心した。