リサイクル親父の日記

第112話 1億円?10億円、そ、そんな買取金額は~~~??

2010/10/12

仙台市青葉区片平は裁判所や東北大学がある。
仙台駅前から青葉通りを直行して左側の地区である。
リサイクル品の買取で時々出向くことがあるが、建物や道路事情により運び出し作業が大きく左右される。

買取の話がまとまると、俺は必ず地図で確認するだけでなく、グーグルストリートビューで映像確認もする。
難易度が高くて手に負えない場合もあるが、事前に対策をすれば大抵はこなせる。
そこは大きな通り沿いなので歩道が広い、マンションの駐車場は無理だがなんとかななると思えた。

案の定、歩道に駐車して14階へ上る。
ワンルームだがゆったりしてて造りも良かったし、眺望がイイ。
仙台市中心部がまるで凸凹に長方体の箱でも敷き詰めたように見えるし、並木も青々と列をなしていた。

リサイクルショップの出張買取では、普段に行かない場所に行ったりできる。
それは非日常であり、俺は小観光旅行だと思うようにしている。
お客さんの所で感想を口にする。

「凄い眺めですね、イイですね、サイコー!」とか「素敵な場所でグーじゃないですか」軽~く言ってしまう。
楽天的で能天気でオッチョコチョイだから、思ったことが直ぐに出る。
軽い言葉にお客さんも一瞬で和んでくれることも有り、それはお互いに悪いことではない。

「・・買取金額は1万円です・・それでは領収書を書いていただけますか・・・」
買取は仕入れであり、領収書は経理処理に必需品である。
彼がペンを持ち必要事項を記入する。

金額欄になり、最初に「金」と記入してから数字で「10000」と書いた。
それから驚くことが起きた。
後尾に「万円」と2文字書いたのだ。

「金10000万円」となってしまった。
「あの、それって・・万がいらないですよ」と俺は反射的に言った。
「オーッ、これじゃ1億円、いや10億円になっちゃう」と反省しきりだ。

俺は買取やセリで、そんな単位は扱ったことがないしぃ~~~
とっても楽しくて、アッと驚いた買取でした。