リサイクル親父の日記

第114話 念仏のようにみんなが喘ぐ不況かな???

2010/10/14

俺がリサイクルショップを始めてからの景気を振り返ってみる。
商売として仙台でリサイクルショップを振り返るのだが、立ち位置や周りの状況などで大きく左右される。
この業界は盛り上がっているようだが、俺の店の周りは競争激化の一途だった。

近くにできた小さいリサイクルショップ何軒かは数年から5~6年で潰れた。
俺の店も何とか持ち堪えてて続いてるが、取扱内容は大きく変わっている。
しかし考えてみれば、安泰の商売なんてある訳はなく、どの商売も今も昔も風雪の中で生きていくしかないのである。

常連のお客さんには個人事業者や自営業者が多い、最近何人もの常連さんから嘆きの声を聞いている。
ちょっと値段が高い小料理屋の奥さんも・・・「昼のお客さんがサッパリで・・ガラガラの日が多くなってしまった」
今年前半までは、「ウチは忙しいの、予約が結構たくさんあってね」なんて、不況なんて何処吹く風のように言っていた。

それが猛暑の頃より、ボヤキ出していたが、今は顔色まで変わってしまっている。
或は、1人親方の設備業者も・・・「元請けから仕事が来なくなってしまい、途方に暮れてしまった」
これは俺も経験として知っているが、元請け頼りの危うさは風向きが変わった場合には自助努力ではどうしようもない。 

元請けに運命を預けていても、常々自分で仕事先を開拓して持っていないと不安定極まりないのだ。
別のケースでは、数人の土建業の社長が・・・「取引先が潰れてしまい、金が入ってこない」
業績の悪い相手からの売上金の回収ほど難しいのはない、そして倒産となれば最悪の結果を招く。

不況だから安い請負金額である、でも従業員の給料は払わなければならない。
コツコツと積み上げてきたことが一瞬でぶっ飛ぶのだ、共倒れしないように頑張るしかないのだが・・・
最近、本当に不景気な話を耳にするのが多くなってしまった。

俺のブログにも不況の色が濃く出てしまっている。
俺自身のことも含めて不況が不況を呼ぶのかもしれない。
このダウンサイジングは止みそうにないし、ダウンサイジングした世の中が未来でもあろう。

水は低い所に流れる。
世界を見渡して相対的に跳ね上がった日本経済だった。
これからはドンドン下がって行くように思えるから、それでやっていくしかなさそうだ。

子供手当の60%以上が貯蓄に回ったというデーターがある。
金を使わない、必要最小限しか使わない、使いたくても使えない、不況は世の中が暗いことでもある。
人々がちょっと節約する、その人数が膨大だから経済的影響は物凄く大きくなる。