リサイクル親父の日記

第123話 迎えに来てくれて、ありがとう

2010/10/23

リサイクルショップとして、年から年中出張買取に出かける。
仙台市内も広いけど、周辺の町々にも出張するから、1回の走行距離が20~30kmから長いと50~60km近い場合もある。
初めて行く場所というか地域も多いが、好奇心旺盛な俺は観光気分的に考えているから楽天家である。

仙台市の南隣が名取市で、更に南が岩沼市、今日はそこの山側の地域に行ったんだ。
以前第三セクターで名をはせた「花トピア」が直ぐ近い。
税金の無駄使いをした挙句に、とんでもない安い値段で売却してしまっていた。

農家と新興住宅地が混在しているが、比較的道路は分かり易いのだ。
未だ番地の整理がされてないから、XX-xxという表記が滅茶苦茶に多いのである。
ナビで入力するとXX-19は無くて、XX-18が出たからそれを入力したんだ。

普通はXX-18の隣が19であろう。
・・が、現場に着くと一帯に新築家屋が10棟以上も建っていた。
1年前のゼンリン住宅地図に載ってないほど新しい。

そして、隣も、その隣も表札の名前が違う、俺は徐行運転でグルリと一軒づつ確かめながら周回したんだが・・・
見つからないからケータイをかけると、お客さんが場所を説明してくれるが、これ又、サッパリ分からない。
すると彼女は少し戻った分かり易い駐車場を説明した。

俺は注意しながら駐車場を目印に進行してたから、そこで待ち合わせることにした。
駐車場に着いたら、今度は彼女からケータイがはいる。
道路の後方で子供と手をつないでいる彼女が手を振る、ケータイから「分かりますか、見えますか?」

彼女の方へ運転して近づき、二人の後をゆっくり進んだ。
すると初めに俺が行った曲がり角を通り越してしまう、その先の角を曲がるのだった。
ゆるい坂を登り、更にコの字型の角を左折した一帯が新築だらけの一番奥なのだ。

無事に自転車を買取した。
「凄く分かり難いですね」と俺は笑顔で言う。
「そうなんですよ、宅配もいつも迷ってますから・・」

俺は住所割は何処の誰がやるんだろうかと思う。
あまりにもヘンテコリンな住所表示である。
ぶっ飛び過ぎてる番地ではないか!